“知”とグローバル化―中世ヨーロッパから見た現代世界

電子版価格
¥2,640
  • 電書あり

“知”とグローバル化―中世ヨーロッパから見た現代世界

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326248339
  • NDC分類 204
  • Cコード C1022

出版社内容情報

気鋭の歴史学者による初の評論集。シチリア王国を専門とし、中世地中海世界を舞台に異文化の接触と共存を論じてきた著者は、歴史学者としての視点から、現代世界のグローバル化についても積極的な提言を行っている。本書はその思索の全体像を示す。
 著者は10月からのNHK人間講座『文明共存の道を求めて~地中海世界から現代をみる~』の講師を担当するほか、NHKスペシャル『文明の道』第7集 「十字軍・ヨーロッパの目覚め」にも登場予定。

同著者:
『中世シチリア王国』(講談社現代新書)、『歴史学未来へのまなざし』(山川出版社)など。

Ⅰ グローバル化と歴史学

グローバル化する世界
グローバル化時代 国家の役割
学問としての歴史学
歴史認識の枠組み

Ⅱ 中世ヨーロッパ世界

神秘の中世王国
中世シチリアの三言語併存状況
中世シチリアのノルマン王と官僚、貴族たち
シチリア紀行
フランス中世における地域と国家──国家的枠組みの変遷

Ⅲ 日本の高等教育

グローバル化と日本の高等教育
東京大学をどう変えるのか
<知>の世界を貫く二つの原理
世界中のライバルと競争しなさい
日本の大学でのエリート教育は可能か
日本の<知>のゆくえ
「大学」を取り戻そう
グローバル化の波「個人」へ

あとがき
初出一覧

内容説明

グローバル化する世界をどう捉えるべきか。気鋭の中世史家による鮮烈な現代社会論。

目次

1 グローバル化と歴史学(グローバル化する世界;グローバル化時代 国家の役割;学問としての歴史学 ほか)
2 中世ヨーロッパ世界(神秘の中世王国;中世シチリアの三言語併存状況;中世シチリアのノルマン王と官僚、貴族たち ほか)
3 日本の高等教育(グローバル化と日本の高等教育;東京大学をどう変えるのか;“知”の世界を貫く二つの原理 ほか)

著者等紹介

高山博[タカヤマヒロシ]
1956年福岡県に生まれる。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。1990年エール大学大学院歴史学博士課程修了(Ph.D.)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すがの

1
03年刊。筆者は、現役の西洋史家のうち、一流と呼ばれるべき人のひとり。専門は中世シチリア史であり、シチリアで文化的接触が恒常的に行われていたさまから、グローバリゼーションへの関心も強い。本書は、筆者がさまざまな媒体で執筆した記事を一冊にまとめたもの。提唱以来、毀誉褒貶の甚だしい「ハードアカデミズム」論についての言及も多い。/日本のグローバル知識人が03年現在、どのような現状認識、未来像を描いていたのか、という目線で読んだ。正直のところ、あまり賛意はない。2016/11/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/819898
  • ご注意事項