出版社内容情報
フレーゲの論理主義を救い出せ!ラッセルのパラドクスによって挫折したと思われていたフレーゲのプログラムを復興し、さらなる展開を見せる大論争の軌跡を追う。
『算術の基礎』のアイデアをもとにフレーゲの論理主義の再評価をはかる「新フレーゲ主義者」の論文を中心に、フレーゲを新しい視点から捉えた重要論文を精選した。
[関連書] 『フレーゲ著作集』全6巻(勁草書房刊)
マイケル・ダメット 岩本敦 訳
文脈原理――フレーゲ哲学の中心
チャールズ・パーソンズ 小川芳範 訳
フレーゲの数の理論
ジョージ・ブーロス 井上直昭 訳
フレーゲ『算術の基礎』の無矛盾性
クリスピン・ライト 津留竜馬 訳
ヒュームの原理は分析的か
マルコ・ルフィーノ 須長一幸 訳
フレーゲはなぜ新フレーゲ主義者ではなかったか?
ボブ・ヘイル 長谷川吉昌 訳
プラトニズムは認識論的に破綻しているか?
ピーター・アクゼル 土谷岳士 訳
フレーゲ構造と命題、真理、集合の概念
ヨラン・スントホルム 金子洋之 訳
証明論的意味論と命題についてのフレーゲ的同一性規準
編者解説(岡本賢吾)
人名索引
事項索引
フレーゲの著作・論文索引
内容説明
ラッセルのパラドクスを乗り越えてフレーゲのプログラムを復興する、加熱する大論争の軌跡。
目次
文脈原理―フレーゲ哲学の中心
フレーゲの数の理論
フレーゲ『算術の基礎』の無矛盾性
ヒュームの原理は分析的か
フレーゲはなぜ新フレーゲ主義者ではなかったか?
プラトニズムは認識論的に破綻しているか?
フレーゲ構造と命題、真理、集合の概念
証明論的意味論と命題についてのフレーゲ的同一性規準
著者等紹介
ダメット,マイケル[ダメット,マイケル][Dummett,Michael]
1925年ロンドン生まれ。オックスフォード大学クライスト・チャーチ校で学ぶ。オックスフォード大学ウィカム講座教授(1979~1992年)。現在、同名誉教授
パーソンズ,チャールズ[パーソンズ,チャールズ][Parsons,Charles]
ハーバード大学で学士号および博士号を取得。1965年より二〇有余年に渡りコロンビア大学で教鞭を取った後、1989年よりハーバード大学。1991年エドガー・バース教授を任ぜられる。2005年に退官し、現在はハーバード大学名誉教授
ブーロス,ジョージ[ブーロス,ジョージ][Boolos,George]
1940年生まれ。マサチューセッツ工科大学の哲学教授であったが、1996年死去。集合論、二階の論理、フレーゲ研究、provability logicなどにおいてさまざまな仕事を残している
ライト,クリスピン[ライト,クリスピン][Wright,Crispin]
現在、セント・アンドリューズ大学教授、コロンビア大学客員教授。数学の哲学、論理学の哲学、言語哲学、ウィトゲンシュタイン、フレーゲ等について膨大な論文・著書がある
ルフィーノ,マルコ[ルフィーノ,マルコ][Ruffino,Marco]
リオデジャネイロ連邦大学哲学科所属
ヘイル,ボブ[ヘイル,ボブ][Hale,Bob]
1945年オルダーショット生まれ。現在、シェフィールド大学教授。主として、数学の哲学、フレーゲの実数論、数学と様相の関係についての多数の論文がある
アクゼル,ピーター[アクゼル,ピーター][Aczel,Peter]
現在、マンチェスター大学計算機科学科および数学科教授
スントホルム,ヨラン[スントホルム,ヨラン][Sundholm,Goran]
1953年スウェーデン生まれ。現在、ライデン大学哲学科教授。主として、論理学史や直観主義論理の意味論、証明論的意味論を研究分野とし、多数の論文がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
kinaba