シリーズ認知と文化<br> 心を名づけること〈上〉―心理学の社会的構成

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シリーズ認知と文化
心を名づけること〈上〉―心理学の社会的構成

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  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326199372
  • NDC分類 140.2
  • Cコード C3311

出版社内容情報

IQテストの「知能」とは何か?それは「理性」や「知性」とは違うのだろうか。心理学的言語の歴史をさかのぼり、その社会的・文化的な意味を明らかにする画期的な試み。心の科学のありようを徹底的に間い直す、理論心理学における古典的名著、待望の邦訳!

 心理学では、これまで分野の歴史性に目を向けられることがなかった。それは、心理学を自然科学と同一視し、心理学が扱うのは歴史的に既定された社会的現象ではなく、歴史を通して変わらない「自然の現象」なのだとする立場に固執してきたためである。
 本書では、心理学的なカテゴリーがどのように成立してきたのかを歴史的な視点から検討することによって、心理学の根本を問い直している。心理学・科学哲学・認知科学・精神医学など、心の科学に関心をもつすべての人に示唆を与える、理論心理学の新しい潮流を示す。

第一章 心を名づけること
1 もうひとつの心理学
2 心理学のカテゴリー
3 歴史記述
4 本書の概観

第二章 古代の哲学者たち
1 自己自身にとっての対象としての人格
2 理性
3 アリストテレスにおける感情
4 アリストテレス以降のいくつかのテーマ

第三章 大転換
1 一八世紀の新趣向
2 情念から情動へ
3 道具的理性
4 動機そして行為の偶発性
5 新たな自己の意味

第四章 生理学的背景
1 心理学と生理学
2 「刺激作用」の生気論的ルーツ
3 反射概念の分岐
4 心的エネルギーというメタファー

第五章 知能を地図に載せる
1 生物学的ルーツ
2 現代の知能とは何でないか
3 普遍的教室
4 心理計測的知能

第六章 行動と学習
1 「行動」の五層
2 推測された心
3 自然主義的な社会科学
4 さまざまな主義と恣意性
5 実践的範例
6 行動と制御
7 「学習」の抽象化


訳者解説(河野哲也)

内容説明

IQテストの「知能」とは何か?「理性」や「知性」とは違うのだろうか。心理学用語の歴史をさかのぼり、その社会的・文化的な意味を明らかにする。

目次

第1章 心を名づけること
第2章 古代の哲学者たち
第3章 大転換
第4章 生理学的背景
第5章 知能を地図に載せる
第6章 行動と学習

著者等紹介

ダンジガー,カート[ダンジガー,カート][Danziger,Kurt]
1926年ドイツ生まれ。家族と南アフリカに移住、化学専攻の後、哲学・心理学を学ぶ。1952年オックスフォード大学にて博士号(実験心理学)取得。オーストラリア、インドネシア、南アフリカで教鞭を取る。1965年カナダ・トロントに移住、ヨーク大学に職を得て、定年まで勤める。理論心理学・心理学史の大学院課程を設立。ヨーク大学心理学科名誉教授

河野哲也[コウノテツヤ]
1963年、東京都生まれ。1993年、慶応義塾大学大学院後期博士課程単位取得退学。博士(哲学)。玉川大学文学部助教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オフィス派の宇宙図

3
心理学的なカテゴリは人間の活動と独立に存在する自然種ではなく、その時代・その社会により重要であると見なされ、構築されたものである。2013/02/11

抹茶ケーキ

1
心理学は自らが用いる概念を自然なもの、世界をそのままに反映したものと考えたがるがそれは違う。20世紀の西洋で発展した心理学は、それが発展した文化の影響を受けているだけではなく、そのような文化なくしては存在しえなかった。みたいな話。最初に以上のような総論で、以下の章は現代の心理学の中心的な概念(上巻では知能と学習と行動)を挙げて、それがどのようにして成立したか、どのように変化してきたかなどが語られる。要するに心理学の考古学っぽい感じ。2017/08/29

ouosou

0
心理学を構成する概念は社会的・歴史的文脈の中で生み出され固定されてゆく。概念は常に問い直されなくてはならない。/面白かった。体感的に知っていたことが整理されていく面白さ。/『無意識の発見』『タコの心身問題』などを添えて。2019/02/22

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