双書エニグマ<br> 共同性の現代哲学―心から社会へ

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双書エニグマ
共同性の現代哲学―心から社会へ

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  • サイズ B6判/ページ数 217,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326199099
  • NDC分類 104
  • Cコード C3310

出版社内容情報

社会が存立しているとはどういうことか。哲学では行為や心を個人単位でとりあげることが多かったが、社会を扱えるように議論を拡張する。

Ⅰ部は個人の心と行為を説明する。ここでいう個人とは合理的行為者である。彼/彼女のもっている信念・欲求・意図などは志向性とよばれる。Ⅱ部では言語行為論を拡張する。Ⅲ部は共同行為論。集団的志向性は個々の成員のそれに還元できると説く。Ⅳ部では社会組織の成立と条件を問う。

関連書:同著者『時間論の構築』(小社刊)


序論 心と行為と社会のつながり

Ⅰ 心と行為

第一章 志向性と合理的行為者
1 心と志向性
2 志向性とは何か──デネットの志向システム
3 志向システムの分析
4 二つのエージェントモデル

第二章 志向性の心理学としての心の理論説
1 心の理論説
2 心の理論説と心の哲学

Ⅱ 言語使用と行為

第三章 言語行為論の検証
1 オースティンの言語行為論
2 サールの言語行為論
3 言語行為論の限界

第四章 行為としての発話
1 デイヴィドソンの行為論
2 発話を行為として捉えなおす
3 信頼と協力の役割

Ⅲ 共同の行為と心の共同性

第五章 集団的志向性と宣言
1 集団的志向性の規定
2 言語共同体における集団的信念
3 宣言の分析

第六章 共同行為とコミュニケーション
1 共同行為の規定と分析
2 コミュニケーションの相互作用モデル
3 言語ゲームの解明
4 共同行為としてのコミュニケーション

Ⅳ 社会組織成立の基盤と認識の歴史性

第七章 社会組織と社会的現実性
1 社会組織とは何か
2 社会組織における合意形成の手続き
3 社会的規範
4 集団的合意形成と社会組織の再編

第八章 認識の集団性と歴史性
1 認識基盤は改訂されうる
2 信念の伝承
3 認識基盤と信念構造
4 信念の集団性と歴史性


あとがき
文献表
人名索引/事項索引

内容説明

社会が存立しているとはどういうことか。心の哲学、言語行為論の拡張、集団的志向性の分析等々により人間の統一像を描く。

目次

1 心と行為(志向性と合理的行為者;志向性の心理学としての心の理論説)
2 言語使用と行為(言語行為論の検証;行為としての発話)
3 共同の行為と心の共同性(集団的志向性と宣言;共同行為とコミュニケーション)
4 社会組織成立の基盤と認識の歴史性(社会組織と社会的現実性;認識の集団性と歴史性)

著者等紹介

中山康雄[ナカヤマヤスオ]
1952年静岡県に生まれる。1975年京都大学理学部卒。1987年ベルリン自由大学哲学部哲学博士(Dr.phil.)の学位取得。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授
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感想・レビュー

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らむだ

0
要再読2012/11/04

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