双書エニグマ<br> 責任と自由

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双書エニグマ
責任と自由

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  • サイズ B6判/ページ数 243,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326199075
  • NDC分類 151.2
  • Cコード C3312

出版社内容情報

心的事象を哲学的に分析する「道徳心理学」のわが国最初の成果。価値判断から行為へ至るための「動機付け」が孕む問題を解く。

 責任は人という存在だけに帰せられる。責任の条件をすべて列挙することは難しいが、その条件の一つに「自由」がある。本書は責任の概念を、憤激、恨み、感謝、賞賛等の心情とからめて分析し、やがて責任に必要な自由をめぐる複雑な様相に進む。本書の場合、実は内容の要約はほとんど意味がない。叙述の細部こそ命だから。

関連書:ヘア『道徳的に考えること』(小社刊)

Ⅰ 責任

第一章 ストローソンの責任概念
1 責任概念とその解明法
2 反応的心情
3 ストローソンの責任論
4 対人的関係

第二章 責任とは何か
1 反応的心情の「適切さ」
2 責任とは何か
第一部注

Ⅱ 自由をめぐって

第三章 「別の行為も行うことができた」ということ
1 自由の必要性
2 コントロールとしての自由
3 別<行為>可能性
4 因果的決定論と別<行為>可能性
5 別<行為>可能性は必要か?

第四章 意志の実現
1 仮意志実現説
2 再び、重複決定
3 意志実現説
4 意志とは何か
5 意志が実現されれば、それで自由か?

第五章 「別の意志ももつことができた」ということ
1 自由意志説
2 因果的決定論と自由意志説
3 別<意志>可能性は必要か?
4 自由意志説からの反撃
5 やはり別<意志>可能性は必要ではない?

第六章 本心の実現
1 本心実現説
2 「本心」とは何か
3 意志の弱さ
4 「本心ではないけれど本心に背いているわけではない意志」の実現

第七章 通時的コントロール
1 通時的コントロール
2 責任転移の関係
3 通時的コントロールを含めたコントロール
第Ⅱ部注

Ⅲ 合理的<実践>能力と自由

第八章 合理的<実践>能力
1 価値判断に応じて意志を生み出す能力
2 欲求や意志と信念の区別
3 合理的<思考>能力と思慮
4 実践合理性
5 合理的<実践>能力
6 合理的<実践>能力の存在
7 ディスポジションとしての合理的<実践>能力

第九章 自由(コントロール)の解明
1 合理的<実践>能力の行使としてのコントロール
2 「合理的<実践>能力をもっている」ということ その1
  ──合理的<実践>能力が覆い隠されているケース
3 「合理的<実践>能力をもっている」ということ その2
  ──心理的強制と意志の弱さ──
4 合理的<実践>能力の発揮とその失敗
5 責任に必要なコントロール
第Ⅲ部注

あとがき
文献表
索引

内容説明

「動機付け」の哲学的分析。ある行為を行うべきか否かという価値判断が、どのようにして行為そのものへとつながり、あるいはつながらないのか。責任と自由をテーマに考える。

目次

1 責任(ストローソンの責任概念;責任とは何か)
2 自由をめぐって(「別の行為も行うことができた」ということ;意志の実現;「別の意志ももつことができた」ということ;本心の実現;通時的コントロール)
3 合理的“実践”能力と自由(合理的“実践”能力;自由(コントロール)の解明)

著者等紹介

成田和信[ナリタカズノブ]
1956年東京に生まれる。1987年慶応義塾大学文学研究科博士課程単位取得退学。1992年ミネソタ大学哲学科博士課程修了1999年Ph.D取得。現在、慶応義塾大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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touhu@レポートに埋もれています

2
慶應で先生してる人の難しいお話「責任」の発生について・・・うんたらかんたら綴られてました・・・何が何だか私にはサッパリです!!もっと勉強してかた出直してきます2014/01/06

てぃんくるかけそば

1
慶應で講師をされている成田和信先生の著。倫理学の基本命題とも言える「責任」がいかに発生するかについて、議論の経緯を踏まえながら著者自身の主張を展開していく。少しくどい説明もあったが、全体的に読みやすく初めて倫理学の本に触れる私でも理解できた。2012/02/10

Seita

0
フランクファートの階層欲求構造を知りたかったので六章のみ。二階の意欲の有無が人間と動物を分かつ。興味深い。本心の在り処を二階の意欲に求める。こちらは著者も言うように議論の余地あり。ワトソン(Gary Watson. 1975. 1987. )が理性に求めたらしいが、読んでみたい。2017/05/04

mEmO

0
『自由と行為の哲学』の文献案内にも載っていましたね。あの論文集の第1部をぎゅっとまとめた上で検討するようなかたちになっているので、あわせて読むと理解が進みます2012/06/08

こみ

0
責任と、それが生じる必要条件の一つ「自由」の関係について論じた分析哲学の本。著者は(決定論と自由の)両立論の立場。「そうしないことはありえたか?」と同じくらい、特に序盤は平易な解説で読みやすかった。あくまでも責任に必要な自由について掘り下げる本なので、途中で「責任の必要条件には自由以外もありそうだけどそこは触れないよ」と、扱う範囲を明確化していて個人的にはそこも興味あるのでちょっとだけ物足りなかった(けどない物ねだりかね)。あくまでも自由は責任の必要条件とわかっただけでも収穫でした2022/11/23

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