自閉症の現象学

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自閉症の現象学

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  • サイズ B6判/ページ数 233,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326153954
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C3010

出版社内容情報

自閉症の人たちは、世界をどのように経験しているのか?フィールドワークをもとに、現象学によってその経験の構造を明らかにする。

呼びかけられても人の存在に気がつかない、くすぐられるとパニックを起こすが転んでけがをしても痛がらない、といった自閉症児の行動はどうして起こるのか。一見不可解な自閉症児の行動に一貫した論理を見出し、自閉症の現象学を立ち上げる。既存の哲学の前提を組み替える、画期的な試み!

内容説明

自閉症の人たちは、世界をどのように経験しているのか?フィールドワークの成果をもとに、自閉症児の発達に一貫した論理を見いだし現象学に新たな領域と概念を与える。

目次

第1章 模様の世界から視線触発へ
第2章 視線はなぜ怖いのか―感情の図式化と間身体性
補論 他者の現象学の再構想
第3章 流れない時間―不測の事態と現実、視線の強度
第4章 平らな空間―奥行きの起源について
第5章 「ミニカー並べ」と思考の構造―形の次元と知覚的空想
第6章 言語を使わずに思考する―知覚的空想とリズム
第7章 クレーン現象は誰の行為か?―内面とカテゴリー的人格
第8章 自閉症児の脆弱性と経験の限界値

著者等紹介

村上靖彦[ムラカミヤスヒコ]
1970年東京都に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程満期退学。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第7大学)。日本大学国際関係学部准教授を経て、大阪大学大学院人間科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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gorgeanalogue

6
自閉症の臨床的な観察とフッサール批判を通じて現象学を更新しようとする。核になるのは「視線触発」「図式化」「現実」の概念だが、この三つの相互浸透によって、他我の複雑な関係が創設される、というのはとても啓発的だった。ただ「視線触発」にはまだよくわからない部分も残っている。言語のあり方、「空想的知覚」、「形の次元」ももう一つ曖昧な感じはする。あと、後期メルロ=ポンティとか美学とどう接続できるのかに触れてほしかった気もする。2020/08/30

ポカホンタス

5
自閉症という現象の理解のために、現象学の方を修正していこうという試み。従来の精神病理学は哲学を援用して精神病理を語るというスタイルであったが、本書はその逆を行こうとする。大きな第一歩が踏み出されたと思う。しばらくこの著者から目が離せない。2013/07/21

hgwReo

4
自閉症(スペクトラム障害)についての現象学的な記述。しっくり来る表現だと感じた。2013/05/21

おにぎり

4
門外漢なので自閉症周りの本を読むのは初。哲学の話はちょっと難しいが自閉症の子達の症例は実例に基づいていて面白い。しかし自閉症の条件だけで言えば、誰しも程度問題でこれには当てはまる(相手の視線や気持ちが分かるかどうか? なんて非常に抽象的な話だし)と思うんで、重度自閉症の人だろうと我々と地続きで『人間』なんだなーと思えるようになったのは、己の視野が開けるようで良かった。『普通』に他人と共生出来るって事は、脳味噌の条件とか数多の要素が成立した上でやっと可能な、実はものすげえハードル高い事なんだなあ。2012/05/06

YASU

3
自閉症を現象学的に説明しているのだが,それ以上の書.そもそも人は視線や呼びかけが向けられる「私」を起点に自己を認識し,他者との関係性になかで「行為」し,未来(時間)や空間を「想像」する.そういう虚構を共有することで社会的に共生している.その共有が苦手なのが自閉症者なのだと.納得した.2020/06/02

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