ギブソン心理学の核心

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326153640
  • NDC分類 140.1
  • Cコード C3011

出版社内容情報

ギブソンの心理学というと「アフォーダンス」ばかりが話題になる。著者たちはこの傾向を憂え、改めてギブソン心理学の核心を学説史やギブソン自身の実験的研究の成果などを再構成しながら明らかにする。著者たちによれば、ギブソン理論の鍵は、知覚に対する記述的・現象学的視点にある。その点で類似の方法をもつミショットやヘルソンとの比較を通して、ギブソン心理学のバックグラウンドをなす第二次世界大戦前の「時代精神」といったものを取り出している。つまり、経験論と機能主義の訓練を受けたアメリカの若き心理学者(ギブソン)がヨーロッパ

【目次】


第1章 ギブソンの生活史と研究暦
 1 生い立ちと学生時代
 2 スミス・カレッジにて―コフカとの出会い
 3 知覚の精神物理学的研究
 4 第二次世界大戦中の陸軍航空隊勤務
 5 『視覚世界の知覚』
 6 『知覚系として捉えられる諸感覚』
 7 『生態学的視覚論』
 8 ギブソンの実験的研究

第2章 運動視の研究者たち
 1 ミショットとギブソン
 2 ヨハンソンとギブソン

第3章 もう一人の知覚心理学者
 1 ヘルソンの生活史と研究暦
 2 観念概念との比較から見たヘルソンの「順応」
 3 順応水準理論の特色と意義

第4章 二人の「アメリカ人」
 1 知覚研究における現象学
 2 ヘルソンとギブソンの現象学
 3 二人の「アメリカ人」の現象学
 4 記述とはどういうことか
 5 「説明」とはどういうことか

第5章 「アフォーダンス」とはどういうことか
 1 「アフォーダンス」概念の起源
 2 ギブソンの刺激観
 3 「アフォーダンス」の誕生
 4 刺激作用と刺激情報
 5 「アフォーダンス」概念のいくつかの特徴
 6 「アフォーダンス」に関する”私の考え”をめぐって
 7 「アフォーダンス」概念の本質

エピローグ

あとがき
付録 関連年表
文献
人名索引/事項索引

内容説明

学説史と実験的研究の成果などを再構成、若き心理学者の思索に迫る。

目次

第1章 ギブソンの生活史と研究歴(生い立ちと学生時代;スミス・カレッジにて―コフカとの出会い)
第2章 運動視の研究者たち(ミショットとギブソン;ヨハンソンとギブソン)
第3章 もう一人の知覚心理学者(ヘルソンの生活史と研究歴;関連概念との比較から見たヘルソンの「順応」 ほか)
第4章 二人の「アメリカ人」(知覚研究における現象学;ヘルソンとギブソンの現象学 ほか)
第5章 「アフォーダンス」とはどういうことか(「アフォーダンス」概念の起源;ギブソンの刺激観 ほか)

著者等紹介

境敦史[サカイアツシ]
1961年兵庫県生まれ。1992年慶応義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻後期博士課程修了。現在、名古屋造形芸術大学助教授。博士(心理学)

曽我重司[ソガシゲジ]
1960年岐阜県生まれ。1995年千葉大学大学院自然科学研究科環境科学専攻デザイン科学講座後期博士課程修了。現在、埼玉工業大学助教授。博士(学術)

小松英海[コマツヒデミ]
1968年奈良県生まれ。1998年慶応義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻後期博士課程修了。現在、財団法人労働科学研究所特別研究員。博士(心理学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒダン

6
アフォーダンス(=動物との関係において決まる環境の意味)という言葉で有名なギブソンの心理学について、核心というよりは時代背景やギブソンの生涯など外堀から一歩ずつ埋めていくかのように丁寧に解説されている。部分部分は「そういう心理学もあるのか」とか面白く読めたけど、ギブソン自身が出てくるまでが長すぎて読むペースが上がらず、理解度もいまいちだった。心理学全般(特にゲシュタルト心理学)について浅くでも知らないと読みにくいのかもしれない。ただこの本がギブソン心理学の本格的な解説書だということは間違いないだろう。2014/03/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/615762
  • ご注意事項