出版社内容情報
デカルトが兵士になったのはなぜか。この問を手離さず,『方法叙説』から『省察』『情念論』に至る思索をデカルトが自分自身に仕掛けた孤高の〈戦争〉として読み解く。
【目次】
第1章 戦争とデカルト
兵士デカルト
炉部屋の思想
旅と隠遁
戦争と悲劇の快
第2章 神と魂の方法的制覇―フランケルの形而上学
『方法叙説』「第四部」「第五部」の順序
「ソクラテス的」懐疑
コギト命題
神の固有名からの論証
神と王―1630年の永遠真理創造説
神あるいは境界条件―「世界論」「人間論」について
第3章 魂の修練としての省察
戦うデカルトから祈るデカルトへ
狂った王と欺く神
生きているということ
欺かぬ神と過ちの肯定
自然の過誤・死にいたる病
第4章 情念による制覇
エリザベト対デカルト
規律化に抗する力
神と王―神を愛すること
高貴(ジュネロジテ)
第5章 神学のエチカ
『方法叙説』の神から『省察』の神へ
独我論から神学へ
無限にして一なるもの
神の力・魂の力
最後の兵士―デカルトとウィトゲンシュタイン
あとがき
デカルト研究に関する引用文献一覧
内容説明
近代の手前で踏みとどまる最後の貴族・デカルト。『方法叙説』から『省察』『情念論』まで、自らに仕掛けた孤高の“戦争”を読み解く。
目次
第1章 戦争とデカルト(兵士デカルト;炉部屋の思想 ほか)
第2章 神と魂の方法的制覇―フラネケルの形而上学(『方法叙説』「第四部」「第五部」の順序;「ソクラテス的」懐疑 ほか)
第3章 魂の修練としての省察(戦うデカルトから祈るデカルトへ;狂った王と欺く神 ほか)
第4章 情念による制覇(エリザベト対デカルト;規律化に抗する力 ほか)
第5章 神学のエチカ(『方法叙説』の神から『省察』の神へ;独我論から神学へ ほか)
著者等紹介
小泉義之[コイズミヨシユキ]
1954年札幌市に生まれる。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程哲学専攻退学。1990年宇都宮大学教育学部講師。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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