出版社内容情報
本書は宗教にまつわるいくつかの問題を合理的に考えてみようとするものである。神の存在,悪,啓示と信仰,宗教のことばの特殊性,等々である。定評ある著書の最新第4版。
【目次】
序論 宗教の哲学とは何か
第1章 ユダヤ-キリスト教的神の概念
1 一神教
2 無限、自存的
3 創造主
4 人格的
5 愛、善
6 聖
第2章 神の存在に同意する論証
1 存在論的な論証
2 第一原因と宇宙論的な論証
3 計画性による(または目的論的な)論証
4 有神論と確からしさ
5 道徳的な論証
第3章 神の存在に反対する論証
1 宗教に対する社会学の理論
2 宗教に対するフロイトの理論
3 近代科学の挑戦
第4章 悪の問題
1 問題
2 アウグスティヌスの神義論
3 イレタエウスの神義論
4 プロセス神義論
第5章 啓示と信仰
1 啓示と信仰に対する命題的な見方
2 信仰意志論
3 究極的なかかわりとするティリッヒの信仰に対する考え方
4 啓示と信仰に対する非命題的な見方
第6章 証拠主義・基礎づけ主義・合理的信念
1 証明の限界
2 証明ぬきの合理的信念
3 基本的な宗教的信念
4 基礎づけ主義的な宗教的信念
5 信念の有する危険
第7章 宗教のことばの問題
1 宗教のことばの特殊性
2 類比に理論(トマス)
3 象徴としての宗教の言明(ティリッヒ)
4 受肉と意味の問題
5 非認知的なものとしての宗教のことば
6 ブレイスウェイトによる非認知的な理論
7 言語ゲームの理論
第8章 検証の問題
1 検証可能性の問題
2 終末論的検証という考え
3 いくつかの困難と紛糾
4 「存在する」、「事実」、「実在する」
第9章 諸宗教における相容れない真理に主張
1 多数の信仰、そのすべてが真であることを主張する
2 「宗教」の概念に対する批判
3 可能な解決を目指して
4 宗教多元主義のための哲学的枠組み
第10章 人間の運命―不死とよみがえり
1 霊魂の不死
2 精神身体的な人間の再創造
3 超心理学は役立つか
4 蘇生の諸事例
第11章 人間の運命―業と生まれかわり
1 通俗的な概念
2 ヴェーダーンタの考え方
3 非神話化による解釈
さらに研究するひとのために
訳者あとがき
索引
内容説明
30年にわたって読みつがれてきた標準テキストの最新第4版。宗教について哲学的に考えてみようという人のためのエッセンス全11章。
目次
宗教の哲学とは何か
ユダヤ‐キリスト教的神の概念
神の存在に同意する論証
神の存在に反対する論証
悪の問題
啓示と信仰
証拠主義・基礎づけ主義・合理的信念
宗教のことばの問題
検証の問題
諸宗教における相容れない真理の主張
人間の運命(不死とよみがえり;業と生まれかわり)