出版社内容情報
己れ一個の実存を手離さず、しかも社会システムとの連動を可能にする理論を模索し、更にそのことが民衆の生き死にと直接かかわってくるような学問を著者はめざしている。
Ⅰ 間としての人-間
第一章 人の間としての人間
1 我
2 汝・我
第二章 我々
1 外界の分節化と<我々>
2 ひと──世の中
第三章 人-間と社会
1 社会の「存在」論
2 行為と理解可能性
3 行為とコンテキスト
社会の外在的実在性と人-間──第Ⅰ部のまとめにかえて
Ⅱ 自己組織システムとしての社会
第一章 システム
1 自然システムと社会システム
2 平衡秩序と非平衡秩序
第二章 ゆらぎと自己組織化
1 過程の組織化と「組織するもの」
2 組織化と情報
終章 自己組織システムとしての社会と人-間
注
あとがき
索引
内容説明
自分とは何か、この厄介な問を手離さず、人間と社会を考えぬく。“戦後民衆運動史”の総括へ向かう社会システム論の視座。
目次
1 間としての人‐間(人の間としての人間;我々;人‐間と社会)
2 自己組織システムとしての社会(システム;ゆらぎと自己組織化;自己組織システムとしての社会と人‐間)
著者等紹介
大庭健[オオバタケシ]
1946年浦和市に生まれる。1978年東京大学大学院博士課程単位修得退学(倫理学)。現在、専修大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よく読む
2
非常に読みづらくて読み進められなかった。当たり前のことを回りくどく書いており、衒学的で、何が言いたいのか要領を得ず、かじったような物理学や計算理論の話も登場する。たとえば、「ラプラス*的過程 (注* ラプラスは運動方程式を遡ることによって、未来も過去もわかるとした)」なんていう表現ってしますかね。最初の数十ページしかまともに読まなかったです。いったいどんな人間がこの本を書いたのかと思って調べたら、倫理学会会長、専修大名誉教授という専門家であった。本書の考え方をわかりやすく知りたい。なお、著者は昨年逝去。2019/05/24