戸坂潤全集 〈4〉 - 思想としての文学 他

戸坂潤全集 〈4〉 - 思想としての文学 他

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  • サイズ A5判/ページ数 481p
  • 商品コード 9784326148035
  • NDC分類 081
  • Cコード C3310

出版社内容情報

〔内容〕
思想としての文学

道徳の観念

思想と風俗

〔推薦の言葉〕
抜群の”評論家”―大宅壮一

 私の文筆生活は40年以上にもなるが、そのあいだに親しく接触した”評論家”
は、ちょっとかぞえきれない。しかし、個性の強さや独創性、切れ味の鋭さ、守備
範囲の広さにおいて、戸坂潤の上に出るものは思い出せない。
 それよりも、見のがしてならないことは、彼の書いたものには、どんな抽象的な
テーマをあつかっても、論理の遊戯や、理論のための理論がないこと、骨組みがし
っかりしているだけではなくて、これに肉がつき、血が通っていること、ひとくち
にいって、彼のすべての評論にヒューマニズムの裏づけがあって、読むものは彼の
脈拍をジカにきここたができるということだ。
 こういう型の評論家は、現在のような卑俗化したマス・コミのもとでは、再生産
不可能ではないかと私は考えている。〔内容〕
思想としての文学

道徳の観念

思想と風俗

〔推薦の言葉〕
抜群の”評論家”―大宅壮一

 私の文筆生活は40年以上にもなるが、そのあいだに親しく接触した”評論家”
は、ちょっとかぞえきれない。しかし、個性の強さや独創性、切れ味の鋭さ、守備
範囲の広さにおいて、戸坂潤の上に出るものは思い出せない。
 それよりも、見のがしてならないことは、彼の書いたものには、どんな抽象的な
テーマをあつかっても、論理の遊戯や、理論のための理論がないこと、骨組みがし
っかりしているだけではなくて、これに肉がつき、血が通っていること、ひとくち
にいって、彼のすべての評論にヒューマニズムの裏づけがあって、読むものは彼の
脈拍をジカにきここたができるということだ。
 こういう型の評論家は、現在のような卑俗化したマス・コミのもとでは、再生産
不可能ではないかと私は考えている。

〔内容〕
思想としての文学

道徳の観念

思想と風俗

〔推薦の言葉〕
抜群の”評論家”―大宅壮一

 私の文筆生活は40年以上にもなるが、そのあいだに親しく接触した”評論家”
は、ちょっとかぞえきれない。しかし、個性の強さや独創性、切れ味の鋭さ、守備
範囲の広さにおいて、戸坂潤の上に出るものは思い出せない。
 それよりも、見のがしてならないことは、彼の書いたものには、どんな抽象的な
テーマをあつかっても、論理の遊戯や、理論のための理論がないこと、骨組みがし
っかりしているだけではなくて、これに肉がつき、血が通っていること、ひとくち
にいって、彼のすべての評論にヒューマニズムの裏づけがあって、読むものは彼の
脈拍をジカにきここたができるということだ。
 こういう型の評論家は、現在のような卑俗化したマス・コミのもとでは、再生産
不可能ではないかと私は考えている。

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