図書館の現場<br> 図書館への私の提言

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図書館の現場
図書館への私の提言

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326098286
  • NDC分類 015
  • Cコード C3300

出版社内容情報

<図書館問題>が急速にクローズアップされている。利用者からはもちろん作家、出版社からも注目すべき主張があらわれ、図書館はこれからどうあるべきなのかが問われている。本書は、作家からの初めてのまとまった提言。
 公共図書館はタダで利用者に本を読ませることによって、作家の権利を侵害しているのではないか。著作者に対して何らかの補償が必要ではないか。著者はここから出発し、公共貸与権というシステムを主張する。国や地方公共団体が基金を設立し、貸出実態に応じて著作者に補償金を支払うという方法を具体的に示す。著作権、コピー問題、複本問題にも鋭く迫る。図書館の発展と機能の充実をはかるための実践的で意欲的な方針提起。

関連書:
常世田 良 『浦安図書館にできること』 2600円+税 (シリーズ図書館の現場1)
根本 彰   『情報基盤としての図書館』 2800円+税 好評発売中

1 著作権は基本的人権である

  図書館と著作権  複製権
  出版権  著作権使用料を払わない人
  公共図書館はタダで本を貸す
  著作権は基本的人権  複本の問題点
  図書館の存在意義  本書の目的

2 ヨーロッパでは補償金制度が充実している

  ヨーロッパの補償金制度  著作権の歴史
  レンドとレント  図書館の歴史  公共貸与権
  書籍の貸与権

3 日本でも公共貸与権はすでに実現している

  著作権の制限  映画の貸出は特別扱い
  書籍についての補償金制度は可能か
  イギリスの補償金システム  北欧諸国の補償金制度
  複本についての対策を

4 良質の図書館が数多くあれば問題は解決する

  図書館の利用者は誰か  なぜ図書館を利用するのか
  レファレンス業務  館長・職員の見識こそ
  わたしの理想の図書館  作家の収入・出版社の実情
  純文学の雑誌  文芸ものの出版社
  図書館の使命  図書館がなければ本を買うか

5 読者の読書スタイルが変わってしまった

  本は手元におきたい  若者にとっての本
  著作権を考えなおす  知的所有権とは
  作家の意識  違法行為としてのコピー

6 著作権にはさまざまな権利がある

  人格権  財産権  著作権がないほうがよいとする考え方
  著作権があるからこそ

7 権利制限は人権の剥奪である

  第三〇条 私的使用のための複製  第三一条 図書館等における複製
  第三二条 引用  第三三条 教科書図書への掲載
  第三四条 学校教育番組の放送等
  第三五条 学校その他の教育機関における複製
  第三六条 試験問題としての複製  第三七条 点字による複製等
  第三七条の二 聴覚障害者のための自動公衆送信
  第三八条 営利を目的としない上演等  その他の権利制限

8 教育機関と図書館における権利制限

  教育機関における複製  パソコンなど機器利用の場合
  著作権の対価を補償金で  具体的な試案
  図書館における補償金制度  書籍にも補償金制度を

9 図書館をめぐる議論の進展

  著作権問題とわたし  権利制限の拡大と縮小
  教育関係者の主張  図書館におけるコピーの問題
  公共貸与権についての議論

10 補償金制度の実現に向けて

  課金システムの検討  推理作家協会の提案
  図書館関係者の見解  図書館側の責任体制はどうなっているのか
  実現にむけた基本プラン  図書館の公共性とは

おわりに

内容説明

ベストセラーを複数揃える、いわゆる「複本」問題をきっかけに起こった図書館と作家・出版界との対立を調停し、共存の道を探る。

目次

1 著作権は基本的人権である
2 ヨーロッパでは補償金制度が実現している
3 日本でも公共貸与権はすでに実現している
4 良質の図書館が数多くあれば問題は解決する
5 読者の読書スタイルが変わってしまった
6 著作権にはさまざまな権利がある
7 権利制限は人権の剥奪である
8 教育機関と図書館における権利制限
9 図書館をめぐる議論の進展
10 補償金制度の実現に向けて

著者等紹介

三田誠広[ミタマサヒロ]
1948年大阪府に生まれる。1973年早稲田大学文学部卒。1977年『僕って何』で芥川賞受賞。現在、作家、日本文芸家協会常務理事・知的所有権委員長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。