仙台市市民文化事業団ブックレット<br> 文化芸術の社会再生力

仙台市市民文化事業団ブックレット
文化芸術の社会再生力

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  • サイズ 新書判/ページ数 143p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784324800102
  • NDC分類 709.1
  • Cコード C3036

目次

講演 文化芸術こそが多様化社会の「社交術」を鍛える(平田オリザ)(コミュニケーションを「デザイン」する;言葉の背景(コンテクスト)を読み取る力
演劇を創ることは、「コンテクスト」を摺り合わせること
バラバラの価値観をつなぐための「社交術」
芸術文化こそが多様化する市民社会を再生する)
鼎談 演劇の持つ力―気持ちを伝えるということ(井上ひさし×菅原康子×熊谷盛)(全校劇、そのはじまりは…;学校が「大きな劇団」に変わるプロセス;夏休みに入り表面化した「これでいいのか?」という不安;何度目かの危機を乗り切り、いよいよ本番;演劇が持つリアルな教育力 ほか)

著者等紹介

平田オリザ[ヒラタオリザ]
劇作家・演出家。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授。1962年東京生まれ。大学在学中に劇団「青年団」を結成し、自ら支配人をつとめる、こまばアゴラ劇場を拠点に国内外で幅広く活動。95年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞を受賞したのをはじめ、多数の賞を授与される。03年『その河をこえて、五月』で第2回朝日舞台芸術賞グランプリ受賞。『東京ノート』は現在9カ国語に翻訳され、ヨーロッパ、韓国、東南アジアなど13カ国で上演。世界的に高い評価を受けている。02年度より中学2年生の国語教科書(三省堂)に、ワークショップの方法論が導入されるなど、演劇を通しての様々な教育活動が認められ、06年モンブラン国際文化賞受賞。著書多数

井上ひさし[イノウエヒサシ]
山形県生まれ。1969年「日本人のへそ」で演劇界にデビュー。71年「十一ぴきのネコ」で斎田喬戯曲賞受賞。72年に小説「手鎖心中」で第67回直木賞受賞。79年、戯曲「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で第14回紀伊國屋演劇賞、翌年第31回読売文学賞(戯曲部門)を受賞。81年「吉里吉里人」で第2回SF大賞、翌年第33回読売文学賞(小説部門)受賞。84年こまつ座を旗揚げ。多くの戯曲を書き下ろして上演。01年朝日賞受賞。そのほかに小説「青葉繁れる」「東京セブンローズ」(第47回菊池寛賞)や戯曲「父と暮せば」「太鼓たたいて笛ふいて」(第44回毎日芸術賞・第6回鶴屋南北戯曲賞)など多数の作品がある。初代仙台文学館館長・作家・劇作家・こまつ座代表。文化功労者

菅原康子[スガワラヤスコ]
仙台市立東宮城野小学校長。2004年より東宮城野小学校長を務める。学校に新しい風を入れ、地域に開かれた学校にしたいと考え、学校運営を進める。学区内にある演劇工房10‐BOXの工房長・熊谷盛氏を招いて、本格的な演劇指導を取り入れる。熊谷氏による5年生対象の演劇指導から、教職員を対象にしたワークショップへとステップを進め、正式に学校公演の準備を開始。06年11月11日、全校児童参加による本格的な演劇上演を体育館で実現させた。07年より仙台市立西山小学校長

熊谷盛[クマガイサカリ]
演出家・俳優。仙台市出身。劇団麦創立(1964年)メンバー。仙台が誇る長寿劇団・劇団麦で年2回の公演上演のペースも崩すことなく良質な作品を世に送り続けている。昨年創立45周年記念公演『板場』では、自ら筆を取り作・演出を務めた。02年開館のせんだい演劇工房10‐BOX工房長を3年間務め、その間演劇のアウトリーチ事業に取り組み事業化の基礎を作る。工房長退任後もその活動を精力的に継続し、知的障害者施設・小中学校・児童館・市民センターなどの演劇公演の演技指導・演出を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。