内容説明
ともすると社会福祉は慈善や博愛、無償の愛などと同義で、「お金」とはかけ離れた崇高なものであると思っている人が多いのではないだろうか。しかし、一方で年金や医療、保育や介護など、我々が日常生活を営む上で直面する社会福祉の課題の多くが、「お金」に関連していることを否定する人は少ないと思う。「福祉」と「お金」という相容れないと思われがちなテーマを、国と地方の政策レベル、事業運営レベル、クライエントレベルの3層から多角的に見ることで、わが国の社会福祉の現状と課題を俯瞰する。
目次
序章 日本の福祉にかけるお金は?
第1章 生活保護制度と措置制度のお金
第2章 児童・高齢者の福祉のお金と経営
第3章 命を守る医療のお金
第4章 国や地方における福祉のお金
第5章 日本の未来をどう支えるか―子ども・子育て支援の現場から
終章 福祉のお金を工面する考え方―ドイツやスウェーデンを参考に
著者等紹介
早坂聡久[ハヤサカトシヒサ]
現在:社会福祉法人柏松会常務理事。特別養護老人ホーム柏松苑施設長。聖学院大学非常勤講師(社会福祉運営管理論)
結城康博[ユウキヤスヒロ]
現在:淑徳大学准教授(社会保障論)
畑中綾子[ハタナカリョウコ]
現在:東京大学公共政策大学院特任研究員(民法・医事法)
仲本美央[ナカモトミオ]
現在:淑徳大学准教授
網中肇[アミナカハジメ]
現在:元千葉市総務局総務部人材育成課主任主事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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