出版社内容情報
４０万部突破の超ベストセラーがいよいよフォア文庫に！読者調査で小・中学生の感動した本ランキング上位に必ず登場するこの作品。文庫化で感動の輪はますます広がります！親からの精神的虐待を乗り越え、大人たちの呪縛から自立し成長していく子どもたち－生きる力と命の尊さを描く感動の物語！！
内容説明
母親の精神的虐待から、声をなくしてしまった少女・あすか。しかし祖父母の愛と自然の力で回復し、あすかは強く変わっていく。そんなあすかの姿を見て、兄・直人は親の期待通りに生きてきた自分の人生に疑問を持ちはじめる。そして、娘を愛することのできない母親は、初めて自分の心の問題にむきあおうとするのだった。それぞれの生き方が共感をよび、社会的ブームにまでなった感動のベストセラー。小学校高学年・中学生向き。
著者等紹介
青木和雄［アオキカズオ］
横浜生まれ。早稲田大学卒業。専攻は心理学。横浜市教育委員会指導主事、横浜市立小学校長等を経て、教育カウンセラー、法務省人権擁護委員（神奈川県子どもの人権専門委員長）、保護司
加藤美紀［カトウミキ］
小樽市生まれ。札幌静修短期大学（現、国際大学短期部）卒業。その後講談社フェーマススクールズで絵を学ぶ。１９９７年に刊行した初出版作品『ハッピーバースデー』で多くのファンを獲得した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろちゃん
68
泣き尽くし、癒された後、必ず人に読ませたくなる作品と大絶賛の本だったから手にとった。感想、母親が最低すぎて共感出来なかった。実際、あんなあからさまに勉強出来る出来ないで子を見る親っているのか？と本に入り込めなかった。2015/10/26
とも
40
★★★★主人公は父母兄妹の４人家族の妹 あすかを中心に、妹あすかのそして彼女に影響されて精神的に再生していく、復活の物語。 兎角ありがちな内容なれど、ほんとうにいろいろな境遇の幸せではない人たちが登場し、彼 彼女たちが あすかと触れ合うことで笑顔を取り戻すさまを見ることで、こちらまでが幸せになれる気がする、そんな１冊となっている。 2017/04/21
紫 綺
37
単行本で読了。2013/06/15
ネギっ子gen
31
4半世紀前の本だが、今でも十分通用する児童書と感じた。あすかの11歳の誕生日が描かれる冒頭は、兄・直人の「おまえ、生まれてこなきゃよかったよな。」という台詞で始まる。自分の思い通りに成長した長男に比べ、できの悪い娘・あすかに容赦ない言葉を浴びせる母・静代。母親に愛してもらえず、誕生日さえ忘れられてしまったあすかは、声を失ってしまう。そこで、妹の苦しむ姿を見て心が動いた直人は、あすかを宇都宮の祖父母の元へ送り出すよう親を説得する。新天地で生まれ変わったあすかは、母親の愛を得られるようになるのでしょうか……⇒2021/04/20
凪織
25
小学生の頃図書館で借り、自分の手元に置いておきたくて買ってもらった一冊。直人の強さに目が引かれた。親子の問題、いじめ、障がい。要素が詰まっているけど読みやすい。今読み返すと、あすかとめぐみの交流や他の友人達のこと、黒沢先生の反応とか気になるけど、小学生の時は気にならなかった。これは実話をもとにしていてもフィクションだから、皆元気になって繋がっていく。現実はこんなにすらすら行かないだろうなあ。それでも、あすかみたいに行動していけば、少なくとも何かが少しでも変わるんじゃないだろうか。長く愛されて欲しい作品。2015/10/24
