出版社内容情報
嵐に遭ったナンシーは雨宿りをした建物でSOSの灯を見つけ…。美少女探偵ナンシーの名推理!
内容説明
「ねじりローソク亭」でナンシーが出会った奇妙な老人が、多額の財産を残して死んだ。遺産にむらがる、ふたつの家の人びと。しかし、ばく大な遺産をゆずりうけたのは、意外な人物だった…。有名な弁護士を父に持つナンシーが、父親ゆずりの鋭い推理力で、遺言書に秘められた新事実を解きあかす!大人気シリーズ「少女探偵ナンシー」の第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
永田 誠治
3
フォア文庫版第2作。原作シリーズでは9作目。1933年作品。これも児童向けとは思えない、遺産争い、親戚の憎しみあい、を描いた大人でも引き込まれるクオリティの高さ。なんといつも行動を共にしていた親友のジョージとベスが、一族の遺産争いのせいでナンシーと仲違いしてしまう。親友だと思ってたナンシーのショックを考えるといたたまれない。相変わらず、大人顔負けの気の強さ、行動力。けっこう厚かましく大人に指示したり、頼みごとしちゃうけどね(笑)あとがきのタイトル、「遺産などあてにしない人間になりたい」ごもっともです(笑)2020/08/09