内容説明
アメリカ人のお母さんと、日本人のお父さんを持つ少女、ほたるはアメリカ生まれ、アメリカ育ちです。かんたんな日本語なら話せるし、理解できます。小学四年生のとき、一家は日本にやってきました。ほたるは日本の小学校へ通いはじめましたが、授業についていけず、友だちもなかなかできません。ひとりぼっちで、さびしい日々を送っていたほたるに、ある日、クラスの人気者、ワタルが声をかけてくれました。「いっしょに帰ろうよ」と。さあ、ほたるとワタルの物語の始まり、始まり…。3・4年生から。
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年、岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。小説家。サンリオ「詩とメルヘン賞」、「海燕」新人文学賞、島清恋愛文学賞、ボローニャ国際児童図書賞、小学館児童出版文化賞を受賞。1992年からニューヨーク州在住
泉雅史[イズミマサシ]
東京都生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。デザイン事務所勤務を経て、イラストレーターとして活躍。書籍の装画、文芸誌・雑誌・パンフレットのさし絵など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めぐ
7
読友さんがなんでこんな結末に…と書いていたので、どんな結末なのか気になって読んでみたが、何てこった…。前半に病弱フラグが全く無かったんで展開の唐突さに呆気に取られたが、国を跨いで引っ越すと友達を作るのは難しいというところには非常に共感した。人種や国籍が曖昧な人間は個人的に親しくなった誰かと2人きりで話す機会は作れても輪のある場所には入れて貰えない傾向。特に日本においては2023/10/17
つむあか
5
ふたりのやり取りがとてもあったかい。嘘のない言葉がふたりを繋いでて、あーいいなぁって思ってたら最後は……。思いは思った時に伝えたい。ワタルとほたるのように。ただ、、ちょっと急展開すぎて、、うそでしょ、このままほんわかで終わってほしかった…と着いていけなかった。。命の大切さを教えてくださるのもいいし、言葉もいいんだけど、ちょっと受け止めきれない。笑 2024/01/27