出版社内容情報
2015年に世界文化遺産となった長崎県の軍艦島。かつて海底炭鉱で大いに栄え、数千人もの住民がいたが、いまは無人島となり、廃墟化している。狭小な地盤にすべてが凝縮された圧倒的な異空間を撮影した、小林伸一郎の新たな写真集。
小林 伸一郎[コバヤシ シンイチロウ]
著・文・その他/写真
内容説明
超高密度立体海上産業都市、廃墟の聖地。鬼才小林伸一郎撮影、四半世紀の記録。
著者等紹介
小林伸一郎[コバヤシシンイチロウ]
1956年東京に生まれる。専修大学経済学部卒業。1985年スタジオ、出版社カメラマンを経てフリーランス。1988年株式会社スタジオライズを設立。1991年第28回平凡社準太陽賞を受賞。1994年第5回コニカ写真奨励賞を受賞。1997年第2回東京国際写真ビエンナーレ・キヤノン賞を受賞。2007年第38回講談社出版文化賞写真賞を受賞。2015年世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」オフィシャルフォトグラファー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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瑪瑙(サードニックス)
42
美しいと思いました。なんの言葉も説明もなく、ただ、廃墟の写真が載っているだけなのですが、日の光を受けて建っている姿が美しかったです。後半、生活感のある、人形などが出てきた写真はちょっと怖かったです。人形が嫌いだから余計にそう感じたのかもしれません。2018/12/09
宇宙猫
20
★★★ 写真が綺麗すぎて現実感がなく不思議。テレビで見るといかにも廃墟なのに。2018/08/11
ヒラP@ehon.gohon
15
廃墟の中で生活感が風化していく不思議な空間。思いをはせるには、遠い昔の特殊な場所過ぎるかも知れません。2018/09/16
ケニオミ
13
図書館で見つけるとどうしても手にしてしまいます。何度も被写体として登場したに違いないモノ達が、僕たちを忘れないでと叫んでいるような錯覚に襲われます。自分たちの所有者が思いを残したまま島を離れざるを得なかったことが、余計にそのような錯覚を助長するのでしょうか。行って確かめたい衝動にかられます。2018/05/27
むさみか
4
閉山して 無人島になりゆっくりと自然に戻っていく姿 全般的に なんだか温かみのある写真です 私には 怖いと思うよりも 昔はここを沢山の子供たちが 駆け回っていたんだろうなと思える写真でした2018/06/28