内容説明
会うのをたのしみにしていたおじいちゃんが、とつぜんいなくなってしまい、ユウナの心はこおりがつまったみたいにチクチクします。いたくて、くるしくて、ザワザワして。そんなユウナに、ママはきもちを書いて入れるほうせきばこをくれます。ほうせきばこにきもちを入れたら、どうなるのかな?『ハッピーバースデー』の作者が贈る心が軽くなるお話。小学校1・2年むき。
著者等紹介
小泉晃子[コイズミアキコ]
東京生まれ。女子美術大学卒業。漫画家としての活動を経て、トムズボックス絵本ワークショップに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
34
おじいちゃんの死をきっかけに学校に通えなくなったユウナ。妹の優しい声掛けすら腹立たしく感じてしまったり、遠足にも行けなかったり、情緒不安定な日々が続く。出口の見えない暗いトンネルをさ迷うユウナの心に、胸が痛む。ユウナはまだ低学年とは言え、身近な人の死をどう受け止め、前に踏み出すかは大人も同様、容易いことではない。気持ちを入れる「まほうのほうせきばこ」、とても素敵だ!この本は是非欲しい!!2019/04/21
雨巫女。@新潮部
10
《本屋》やはり、死ねと人に言っては、いけない。人が、死ぬのは、淋しくて悲しい。2019/04/07
頼ちゃん
9
表紙から想像してたのより、ずっと深くていい話だった。2021/06/22
piyちゃん♡
2
まほうのほうせきばこ、素敵❗️✨自分と一緒で、大好きな人の死を経験していないユウナ。でもやっぱり小学生くらいになると、「死」とはどういう事か少しは分かるのかも。やっぱりユウナちゃんの妹のサナちゃんは、「死」がよくわかんないみたい。でも自分もやっぱりまだよく分からない。大きくなったら分かるのかなあ、なんて思いながら読みました。 まほうのほうせきばこのおかげで、ユウナは元気になったんだね。自分の気持ちをちゃんと言葉にして。
ケ・セラ・セラ
2
低学年の女の子がおじいちゃんの死を経験し、気持ちをどうしていいのかわからず不安から登校できなくなります。そんな時、「きもち」を入れるまほうの宝石箱をお母さんからもらって、気持ちを言葉にすることで立ち直っていきます。小学校低学年向けとはいえ、失った人によりぽっかり空いた心とどう向き合い、悲しみから一歩踏み出すかという大人にも通じる内容だと思いました。2017/09/28