出版社内容情報
人間はうそをつく動物だ。うそをつくのはよくないことだが、人を喜ばすうそもある。人からよく思われたいとき、悲しませたくないとき、ほかにもいろいろ、うそをつく。うそを見つめ、人が生きることを深く考える絵本。
内容説明
うそをつくのはいけないことだけど、うそをついてないひとなんているのかなあ？
著者等紹介
中川ひろたか［ナカガワヒロタカ］
１９５４年、埼玉県生まれ。シンガーソング絵本ライター。５年間千早子どもの家保育園に保父として勤務。１９８７年、みんなのバンド「トラや帽子店」を結成。リーダーとして活躍。１９９５年、『さつまのおいも』（童心社）で絵本デビュー。絵本『ないた』（金の星社）で第１０回日本絵本賞大賞を受賞。Ａ１あそびうたＧＰ、Ｃ１カロムＧＰ、Ｄ１だじゃれＧＰ、みんなともだちプロジェクトなどを主宰
ミロコマチコ［ミロコマチコ］
１９８１年、大阪府生まれ。画家、絵本作家。展覧会を全国各地で精力的に行い、伸びやかな作風で注目を集める。『オオカミがとぶひ』（イースト・プレス）で絵本デビューし、同作で第１８回日本絵本賞大賞、『てつぞうはね』（ブロンズ新社）で第４５回講談社出版文化賞絵本賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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馨
102
途中からオオカミ少年の話がまるっと出てきた。笑 人っていつぐらいから嘘をつくようになるのだろう。嘘をつけるようになるのは成長の証と聞いたことがあるけれど、出来れば嘘をつかない人生を歩みたいものです。ただし、誰かを守るための嘘は素敵だと思います。2021/11/03
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
82
よく思われたいとき、怒られたくないとき、嫌われたくないとき、悲しませたくないとき、本当らしくみせたいとき、何かを守りたいとき、ひとはうそをつく……。保父さんから〈シンガーソング絵本ライター〉に転身した中川ひろたかさん作、ミロコマチコさん絵のちょっとテツガク的な絵本。ずっと25歳って言ってたけど、38歳だったおかあさん。おとなも子どもも、テレビも童話も、うそをつく。でも、信じていれば〈ほんと〉になるのかな？ 難しいテーマに迫っている本です。ミロコさんのワイルドな絵と物語の相性は最高♪ 2014年6月初版。2015/01/26
Natsuki
73
｢うそ｣について考える絵本。『うそを ついてないひとなんて いるのかなあ？』ハイ、もれなく私もうそついてますね(^^;絵本に出てくる｢うそ｣の数々。良いか悪いかのモノサシでははかれないなぁと改めて思うのです。奇しくも最近ドラマの中で耳にした『うそをつくのは、そうすることで自分がラクになるから』という台詞。これはあらゆる意味で私の中にストンと落ちてきました。自分のためについたうそも、誰かのためについたうそも。あぁそうかもしれないと(´・ω・`)2015/03/12
♪みどりpiyopiyo♪
72
うそつきは、ドロボーの はじまりって いわれるけど うそを ついてない ひとなんて いる？ … ■はてさて、嘘って何でしょう？ 大人でもはたと考えちゃうこと あるよね。この本、とっても良かった♪ 小さい人たちにも、答えのない問を自分の頭で考える習慣が出来るといいね ( ' ᵕ ' ) （2014年）（→続2019/02/11
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
70
折れた煙草の吸殻で、貴方の嘘がわかるのよ♪。人はバレてもバレても嘘をつく。嫌われるのに嘘をつく。人は何で嘘をつくのか？どういう時に嘘をつくのか？を主人公の少年が考察する絵本。少年の考察通り、嘘をつかない人間はいないだろう。思えば私も小さな嘘ばかりついて生きてきたはずだ。冒頭、少年のお母さんが38歳なのに25歳だと偽っているの。ここに私はドラマを見る。お父さんが出てこないので、母は女手一つで少年を水商売で育てているのでは無かろうか？…という妄想をした。水商売の女性が年齢を偽るのは大切な嘘である。絵もいい。2016/04/23
