出版社内容情報
ぼくの育った美しい海の町。でもその海にぼくは命を奪われた。お母さん、もう泣かないで、みんなの命を守る道にハナミズキを植えて…。東日本大震災で息子を亡くした母の体験を元に書かれた、復興を願い命を見つめる絵本。
内容説明
わすれない3.11。いのちの道をつなげたい。東日本大震災の津波でわが子を亡くした母の切なる思いが一冊の絵本に。
著者等紹介
黒井健[クロイケン]
新潟市生まれ。新潟大学教育学部美術科卒。出版社に入社。絵本の編集に携わった後に退社、フリーのイラストレーターとなる。以降、絵本・童話のイラストレーションの仕事を中心に活動。2003年に山梨県清里に、自作絵本原画を常設する「黒井健絵本ハウス」を設立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
90
あのとき……。大好きな町の風景。家族と過ごした砂浜、七夕祭り、花火大会、友だちと一緒の学校からの帰り道。突然の暗転。言葉がなく暗い画面が続きます。やがて、雲の合間から光が注ぎ、淡いうすもも色の花に託されたやさしい言葉が紡がれます。〈津波が来たとき、みんなが安全なところへ逃げる目じるしにハナミズキのみちをつくってね。いのちをまもるハナミズキを、いっぱいいっぱいうえてね〉。東日本大震災で息子さんを亡くした淺沼ミキ子さんが2年をかけ言葉を紡いで完成した絵本。絵を手がけたのは黒井健氏です。2013年5月初版。2015/03/08
アクビちゃん@新潮部😻
56
【図書館】東日本大震災で、息子を失い、どうしても会いたくて、会いたくて、泣いてばかりいた日々。そんなある日、息子さんの声が聞こえ「そうだ、わたしには後世につたえていく大きな役割があるんだ」と、ハナミズキを植える著者。泣いている日々から抜け出せ本当に良かった❢ 息子さんも安心したと思います。 2019/03/08
七色一味
55
読破。透明で柔らかな絵が、震災の時の、言葉に出来ない様々な思いを優しく包み、読み手に届ける作品。絵本だからと思わず、全年齢男性女性中性反女性反男性すべての人に、読んで欲しい。2014/04/02
あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ·天久鷹央·かくりよ·多聞くんと続々アニメ最高です!!(≧▽≦)
45
ジブリのに似てるなぁ~( ̄~ ̄;)2018/07/19
かおりんご
43
読み聞かせ(182) じっくり読みました。3月11日に読む方が、ぐっとくるかも?絵だけでは、分からない部分もあったので、写真も合わせて提示することで、理解が深まったようです。2014/11/05