内容説明
ぼく、ヤーヤーです。みんなは、ブリキ男ってしってる?森のいいつたえでは、ココニハ・ナニモナイさんってよばれてるみたいなんだけど、どこかさびしそうなんだ。いまから百年前、悪魔とこわいとりひきをしちゃったんだって。
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
福岡県生まれ。絵本に『さかさまライオン』(童心社/絵本にっぽん賞受賞)、『うそつきのつき』(文溪堂/小学館児童出版文化賞受賞)、『がたごとがたごと』(童心社/日本絵本賞受賞)、詩集に『ぼくたちはなく』(PHP研究所/三越左千夫少年詩賞受賞)などがある
高畠純[タカバタケジュン]
愛知県生まれ。絵本に『だれのじてんしゃ』(フレーベル館/ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞)、『オー・スッパ』(講談社/日本絵本賞受賞)、『ふたりのナマケモノ』(講談社/講談社出版文化賞絵本賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠い日
7
悪魔と取引をしたために、誰にも見えない存在になってしまったブリキ男。100年目に2日間だけ魔術が消える日がくる、その日はまさに今日と明日。待ち続けたブリキ男のなくした心「いたずらっ子」との再会のとき。ヤーヤーの願いと祈りが通じた瞬間の美しいこと。不思議の森の不思議、ここに極まった感があるお話。2017/06/20
ビシャカナ
0
悪魔にそそのかされて、前にしか歩けなくなりブリキに変えられた男。元に戻る唯一のチャンスに居合わすヤーヤー、そこに現れるいたずらっ子。邂逅の時が可笑しくも美しい。2015/07/21
ばしちゃん
0
ことばあそび有り ジーンとくる話2011/11/16
すだ
0
切ないようであたたかいお話。少し難しく考えすぎちゃったかな。良かったね!って終わるお話だけれど、少し切なさが混じって大人は少し余分なことまで考えちゃうなぁ。子どもの感覚で読めたら良かったのに。読後の余韻がすごいです。2024/01/03