ドラゴンキーパー―月下の翡翠龍

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  • サイズ A5判/ページ数 429p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784323071695
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

内容説明

少女は、しがみつくようにして、崖をのぼりつづけた。油断すれば、滝はたちまち少女を払い落とし、はるか下の岩にたたきつけるだろう。からだ全体が悲鳴をあげていた。岩のくぼみから、指先がはずれかけたが、もう気にしなかった。少女はそのまま目を閉じて、ゆっくりと指先から力を抜いた―老龍ダンザから贈られた地図は、いったい何を意味していたのか。少女が探し求めた龍の楽園は、果たして実在するのだろうか。

著者等紹介

ウィルキンソン,キャロル[ウィルキンソン,キャロル][Wilkinson,Carole]
英国生まれ。十代からオーストラリアに住む。“Black Snake:The Daring of Ned Kelly”で、オーストラリア児童図書賞ノンフィクション部門オナー賞を受賞。“Dragonkeeper”及び“Dragon Moon”はオーストラリア児童図書賞ヤングリーダー部門賞受賞の栄誉に輝いている

もきかずこ[モキカズコ]
1949年、広島県生まれ。日本国際児童図書評議会会員。主な翻訳に『めぐりめぐる月』(偕成社/産経児童出版文化賞推薦)、『ドラゴンキーパー最後の宮廷龍』(金の星社/産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cocona

24
シリーズ第3巻。ピンとカイがダンザの残した地図を目当てに龍の楽園探しの旅をした今巻。城での日々や、馬車の旅、徒歩で地道に進む旅などピンを取り巻く境遇の差がすごいです。でもやっぱりピンがカイと2人でいるときが一番好き!後半は話がどんどん進み、とても楽しめました!ラストは少し切ないけれどそれぞれに幸せな未来が待ってるといいな。2021/01/23

花宴

10
シリーズ第3弾。最終巻。安穏とできないシリーズでした。龍の楽園を求めてまた旅立つピンとカイ。境遇の浮き沈みが凄まじい!今後宿敵になるのだろうかと懸念していたかつての友人とも決着がついて感涙です。ピンの毅然とした態度が素晴らしかったです。後半は過酷な移動と内面の葛藤が多く、話がややペースダウンな印象でしたが、無欲な奴隷娘だったピンがよくここまで来たなぁと感慨もひとしお。寂しさと安堵感が入り混じったラストでした。2018/08/23

joker

4
一巻読んではまりました。舞台が漢っていうのがなかなか私は好きです。 カイと離れ離れになってしまったときのピンの葛藤がな・・・。 ちょっと淡々としていたなぁ。 最後に向かっていくところまではよかったんだけど、もう少し盛り上がりが ほしいな・・・・。三巻読みきって、すっきり! とまでは行かなかったのが 残念でした。ハイカイの部分はすごくよかった。根は優しかったw 2013/12/27

はるい

4
作者が、表音+表意文字である漢字に関心があることがよくわかる。(非漢字圏の子が漢字を覚えると、やたら漢字で名前を考えたがるみたいに。)漢字圏にいる私たちは、文字見て音を飛ばして意味を読むとこがあって、漢字を書かれちゃうとルビ振ってあっても、元々の音を感じられなかったりするよなぁ。うらやましい。逆に意味をカタカナでルビ付けてあるのは、文化の違いを超えた概念を表わしていて、訳者の努力を感じます。 ともあれ、とっても楽しい3冊でした。幸せ。2010/11/03

にま

4
3部作最終巻。人もドラゴンも落ち着くところに落ち着いた感。自らの居場所を自らが選び取るまでの物語でした。ピンと一緒に考え続けた物語でした。2010/02/11

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