内容説明
北の海にうかぶ小さなしま、チロヌップ。きつねたちと人びととのおだやかなくらしを、やがて、みつりょうしゃや、せんそうがひきさいていきます。人間のしかけたわなにかかった子ぎつねに、母ぎつねはずっとずっとよりそいつづけるのでした。
目次
第1章 チロヌップの子さくら
第2章 チロヌップのきつね
第3章 チロヌップのにじ
著者等紹介
高橋宏幸[タカハシヒロユキ]
1923年秋田県に生まれる。長年、児童図書の編集にたずさわり、のち創作活動に入る。文・絵・実作指導と幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミーコ
47
表紙のキツネが可愛くて思わず手に取った1冊。女の子とキツネたちが楽しく遊ぶ ほのぼのした所から物語は始まるのですが、女の子が亡くなり、戦争が激しくなる事により 父さん母さんは本島に帰らなくてはならなくなります。戻ってこれたのは うんと年月が経った後、とても切ないお話が3編。キツネを大切に思う人と 罠に掛けたり鉄砲で撃ち殺そうとする人達。戦争や動物の事など子供に伝わります様に・・・。2017/08/25
ヒラP@ehon.gohon
6
キツネと共存しようとする人間と、キツネを毛皮と見る人間がいました。 キツネには同じ人間なのに、敵であったり味方であったりします。 同じ人間が島を自分たちを置いて島を去ったり、訪れたりします。 キツネには不思議で仕方。 キツネの厳しくても素朴な社会と、人間の複雑な社会。 小島を舞台にドラマを書き上げたのは、著者自身がこの地を訪れたからでしょう。 そして訪れたのが太平洋戦争が激化してきた昭和19年ということも無縁ではないでしょう。 極限の環境で繰り広げられる話は、様々な教示を与えてくれました。2013/01/17
ばしちゃん
2
勘違いしてました、戦争物語じゃなかった。きつねの物語、それも哀しいきつねの物語。2018/08/23
ミッキーまま
1
いかり悲しみやるせなさ 毛皮NO 2019/02/02
フキ
0
人間ってやつは...2024/03/02