内容説明
飼い主にすてられ、のら犬となった子犬。やがて、やさしい家族にひろわれマルと名づけられますが、幸せな日々は、そう長くはつづきませんでした…。多くの危機をのりこえ、たくましく成長していくのら犬マルのすがたを、動物文学の第一人者が愛情をこめて描いた感動作。
著者等紹介
戸川幸夫[トガワユキオ]
1912年、佐賀県に生まれる。旧制山形高校(現・山形大学)卒業。新聞記者を経て、創作活動に入る。動物を主人公にした「動物文学」というジャンルを確立し、椋鳩十と並び称されるようになる。1954年に『高安犬物語』で直木賞、1977年に「戸川幸夫動物文学全集」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。『オーロラの下で』(金の星社)をはじめ、多数の小説や児童文学作品を手がける。2004年、九十二歳で死去
石田武雄[イシダタケオ]
1922年、京都府に生まれる。京都市立美術工芸学校を卒業後、小磯良平氏らの指導を受け、上京して出版関係の仕事をはじめる。その後は動物小説のさし絵などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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CEJZ_
1
1P12行。2006年刊。元の本は1967年刊。戸川幸夫は1954年に「高安犬物語」で直木賞受賞、動物文学というジャンルを確立し、椋鳩十と並び称されるようになったとのことだ。知らなかったなあ。題名のとおり一匹ののら犬の生い立ちから波乱万丈の物語だ。都会はもちろん、田舎でも今どきのら犬はいなくなったものだ。今は犬に服を着せるペットの時代だ。でも遠い昔の児童文学ながら学ぶ面もあるように思う。挿し絵は60年代の風景を表し、家や服装や自動車も遥かに古い。解説は戸川氏の次女、戸川文。図書館にて。2021/05/02
ゆず♪
1
昔読書感想文用に買った本。 やっぱり犬は可愛いな。 小さいながらに力強く生きていく姿がいい。2010/06/13
みほ
0
家にあるよ2010/06/21