出版社内容情報
せつなくてちょっと甘酸っぱいネコの気持ちを描いた絵本！お母さんにだっこしてほしい気持ちと、我慢しようと葛藤する気持ち。そんなせつないネコの心情を描いています。弟や妹が生まれた時の子どもの気持ちと、どこか重なって見えてくる絵本です。お母さんのおひざは世界一すてきな場所。なのに、今そこは生まれたばかりの赤ちゃんの場所。もう大きくなったから自分は平気だもんと強がってみせるネコ。飼い主に赤ちゃんが生まれた、その時のネコのほんとうの気持ちとは……。 幼児～
内容説明
わたしだっておかあさんにだっこしてほしい。ねえ、おかあさん、おかあさん。お母さんと赤ちゃんをみつめる猫の切ない気持ちを描く―。
著者等紹介
竹下文子［タケシタフミコ］
１９５７年、福岡県に生まれる。東京学芸大学卒業。『星とトランペット』（講談社現在はブッキングより刊行）で野間児童文芸推奨作品賞、「黒ねこサンゴロウ」シリーズ（偕成社）で路傍の石幼少年文学賞を受賞
田中清代［タナカキヨ］
１９７２年、神奈川県に生まれる。多摩美術大学絵画科卒業。在学中より絵本の制作を始める。１９９５年、ボローニャ国際絵本原画展ユニセフ賞受賞。１９９６年同展入選
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ぶち
131
"だけど だけどさ わたしまってるから あとででいいから すこしで いいから だっこして" せつなくてちょっと甘酸っぱいネコの気持ちを描いた絵本！お母さんにだっこしてほしい気持ちと、我慢しようとする気持ちの葛藤。そんなせつないネコの心情が見事に描かれています。ネコや赤ちゃんの絵がとても可愛くて、見ていると心が和みます。ページをめくるたびに、ネコの気持ちに感情移入してしまい、切なくなったり、涙が出そうになったりもします。文も絵もすべてが優しいです。最後のページでは、思わずよかったねと笑顔になります。2019/07/10
優花 🍯ﾓｸﾞﾓｸﾞ
83
お母さんを一人占めしてしまう赤ちゃんに焼きもちをやいてしまう猫。ホントは、お母さんにだっこしてもらいたいけれど我慢する健気な猫の切ない気持ち。胸がキューッとなってしまいました。読み終わると猫を抱きしめたくなりました。2015/07/02
パフちゃん＠かのん変更
76
赤ちゃんが生まれて、お母さんのおひざを占領されてしまった。「ねえだっこして」と言っているのは前からいたペットのネコ。ネコの切ない気持ちが画面いっぱいに溢れています。ネコの表情が雄弁に語っています。赤ちゃんが生まれてちょっとさびしい思いをしているちいさなお兄ちゃんやお姉ちゃんもきっとこんな気持ちなのでしょうね。愛しくて、涙が出ます。2015/02/17
k sato
74
お母さんのお膝はみんなのもの(´▽｀)赤ちゃんのお世話をするお母さん。忙しくて構ってくれないときの切なさ。この絵本は、そんな飼い主さんへの「猫」の気持ちを描いた絵本です。温かくて平和で世界一すてきな場所。いまは赤ちゃんの場所なんだ・・・赤ちゃんに嫉妬する猫。ちょっとでいいから抱っこしてほしい！アピールするけれど今は赤ちゃんが優先。そばで順番待ちをする猫のいじらしい姿が目に浮かびます。赤ちゃんのあまい香りに気付いた猫。悪い奴じゃなさそうだから、いまは譲ってやるかって思っているかもしれません。ラストに感動。2023/11/24
菜穂子
67
突然やってきた赤ちゃんに戸惑ってはいても、ちょっかいを出すでもなく、いたずらもせず、少し離れて見守るシロクロハチワレ。健気なんです。娘宅の状況そのままで、3匹のにゃんこたちも淋しくて、ちょっぴり我慢しているんでしょうね。2019/07/07
