著者等紹介
中野晴行[ナカノハルユキ]
和歌山大学経済学部卒業後、1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『マンガ産業論』(同)で日本出版学会賞奨励賞、日本児童文学学会奨励賞を受賞。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。京都精華大学マンガ学部客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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剛腕伝説
12
明治維新から太平洋戦争まで、欧米に追い付き追い越そうとした二本を描いた漫画。谷口ジローが読みたくて手にしたが、先日読んだ【漱石の時代】と内容が同じだ残念だった。手塚治虫が少年時代を過ごした宝塚市での出来事【ゼフィルス】が面白かった。 2022/03/20
どあら
11
図書館で借りて読了。戦争は嫌です(>_<)2017/03/23
みのにゃー
2
明治維新から第二次世界大戦まで。短い間に生活から政治まであらゆるものが変わった。まさに激動の時代。漫画の題材も戊辰戦争、明治の暮らし、第一次大戦、太平洋戦争、戦時中の暮らしとバラエティに富んでいて面白い。解説の「歴史にもしもはない」がいい。2016/12/23
しまめじ
2
表紙が松田奈緒子さんのあっかん龍之介だったので読んでみた。菅野文の土方が五稜郭で戦った話を採ったり、戦争の思い出を自伝的に描いた手塚治虫を採ったりと古今東西のマンガからの採取のバランスは見事。急速な近代化の中で奪われてしまうもの、毎日を必死に生きる人の営み、豪胆な感覚で欧州を生きる…など、内容はある意味バラバラであるようにも思える。ただ、中に取られた作品に戦争の思い出を語るものがあり、昭和50年頃には戦争に行った人がまだ沢山現役で働いていた時代だと思うと、意外と戦争は昔ではないのでは…と思うようになった。2014/11/30
ワタナベ読書愛
0
2014年刊行。明治~第二次世界大戦頃までを舞台にした漫画を6篇収録。作家:菅野文、関川夏央&谷口ジロー、松田奈緒子、バロン吉元、横山光輝、手塚治虫。新選組、明治の文豪、戦争…と時代が急激に変化し、人々の生活も価値観も全く変わっていく様子に圧倒される。作風もテーマもいろいろなので、単純に面白い短編マンガ特集として楽しんでもいいが、時代の流れの凄まじさをわかりやすく教えてくれる本とも言える。個人的には夏目漱石の出てくる漫画が一番好きだ。まるで知り合いをリアルに漫画化したような容赦ない描写が素敵だ。生きている2024/02/14