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内容説明
1918年に世界的に大流行した「スペイン・インフルエンザ」。鳥インフルエンザ(H5N1亜型)と遺伝子変異を共有する謎多きウイルスに、80年以上もの歳月をかけて戦いを挑んできた科学者たちの軌跡。
目次
お祝い
戦争熱
やってこなかったサーカス
こたえを求めて
ストップ!これから、わたしの分身をたくさんつくるんです!
アラスカ
ワクチンって、どんなふうにして効くの?
デヴィッド・ルイス二等兵の死
人生でいちばん遠い道のり
残されたメモ
エピローグ パンデミックをむかえうつ
著者等紹介
ゲッツ,デイビッド[ゲッツ,デイビッド][Getz,David]
アメリカ・ニューヨークの小学校教師を経て作家となる。おもに子ども向けの科学ノンフィクション作品で活躍
西村秀一[ニシムラヒデカズ]
1955年山形県生まれ。山形大学医学部卒業。医学博士。アメリカCDC客員研究員、国立感染症研究所主任研究官を経て、現在仙台医療センター臨床研究部病因研究室長、ウィルスセンター長
マッカーティー,ピーター[マッカーティー,ピーター][McCarty,Peter]
アメリカ・ニューヨーク在住。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。『アイスマン』の挿絵でデビュー後、ノンフィクション作品のほか、絵本画家としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
13
1918年に、アメリカで始まり、世界的に大流行したスペイン・インフルエンザ。何故、二十代から四十代の若者が死んだのか。科学者たちの挑戦のノンフィクション。2005年に日本で出版された本が、2020年に復刊されました。今に当てはまると恐ろしいですが、頼もしくもあります。ウイルスやワクチンについて、基本的な事も分かり、読んで良かった。2021/11/22
スゲ子
11
1918年に感染爆発した「スペイン風邪」。呼吸困難で皮膚が紫色になるので「パープル・デス」とも呼ばれた、とかアメリカで発生(スペインじゃない!)第一次大戦も重なったことで世界の隅々まで広まったとか、いろいろ知らなかった。驚いたのはこのインフルエンザは、子どもや老人よりも「まるで狙い撃ちしたかのように、若くて健康なおとなの命を奪っていった」ということ。この謎を解くため当時の科学者が囚人を使った実験までしたけど分からずじまい。しかし世代を超えて意外な方法でその謎に挑んだ人たちがいた!2020/04/06
たんぽこ
6
1918年に世界中で5000万人近い人の命を奪ったといわれるインフルエンザ(スペイン風邪)。当時の医学ではこの病気に太刀打ちできず、病気の原因も有効な治療法も分からないまま、一年後にスペイン風邪は終息します。なぜ1918年のインフルエンザがこんなにも致死的なものだったのか。このインフルエンザのパンデミックは再び起こるのか。パンデミック終息後も科学者たちの挑戦は続きます。30年後、永久凍土に眠るインフルエンザの犠牲者から1918年のウイルスを探し出そうと科学者達が奔走するくだりには興奮しました!2020/08/19
piro5
5
スペイン風邪ってこんなに凄まじかったのか。あとがきにあるように、永久凍土の遺体に保存されていたウィルスのゲノム情報からついにウィルスの再現に成功したそうだ。しかし、経緯を考えると永久凍土が溶けると過去のウィルスが飛び交いそうで恐ろしい。。2014/11/03
S
2
いわゆるスペイン風邪の凄まじさ、そのウィルスをあとで遺体から回収する研究者の話。中学生くらい?向けの本だった(まとまってて悪くはなかったけど)。もう少し詳しいバージョンを読みたい。2019/08/10