内容説明
本当に美しいぼくのねこチイ子。ある日、きたならしいのらねこのギンが、ぼくに出席してほしいと、結婚式の招待状を持ってやってきた―。
著者等紹介
安房直子[アワナオコ]
1943年、東京生まれ。日本女子大学国文科卒業。『さんしょっ子』で日本児童文学者協会新人賞、『風と木の歌』で小学館文学賞、『遠い野ばらの村』で野間児童文芸賞、『山の童話 風のローラースケート』で新美南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで 小夜の物語』でひろすけ童話賞など数多くの賞を受けた。1993年逝去
いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油画科卒業。『ねこのえほん』『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこうたの絵本1』で同グラフィック賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
147
書店で気になって読みました。いもと ようこ、初読です。一度は参列してみたいねこの結婚式、どこかの猫が招待してくれないかにゃあ(=^・・^=) 玉に瑕なのは、文章と絵のバランスが悪いところです。 https://www.kinnohoshi.co.jp/search/info.php?isbn=97843230480242019/11/02
やま
113
ねこの結婚式 2019.09発行。字の大きさは…中。 図書館の新刊コーナーで目にしました。猫の絵がいいんです。猫の目が何か訴えているのです。手に取ってページを捲ると、花婿の猫のギンが赤い招待状をもって、どんとA4用紙の大きさの本の真ん中に1人で、茶目っ気一杯で立っています。次のページを開けると、ギンが嬉しさを噛みこらしたような顔で、猫の結婚式の招待状を花嫁・チイ子の父(チイ子の飼い主の人間)に渡す場面が有ります。ここまで見て、これは読みたい(見たい)と思って借りて来ました。→2020/07/16
ままこ
80
野良猫ギンの結婚式に招待された『ぼく』はその会場へと向かうが…。不思議で愉快。祝福の気持ちとともに寂しさも残る。ラストのお手紙は微笑ましい。いもとようこさんの絵が可愛らしい。2024/02/08
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
69
87/100点 安房直子さんの物語にいもとようこさんの可愛いイラストがとても素晴らしい絵本。ちょっと不思議なお話しと可愛くほのぼのとした絵がとてもマッチしていて楽しく読めました。大人でも十分楽しめる作品です。表紙と背表紙の猫たちを眺めているだけでも心が癒される一冊です。2020/03/31
はる
60
ある日、のらねこのギンが結婚式の招待状を届けにきます…。この物語の特徴は、安房さんにしては珍しくユーモアタッチなところ、そして主人公が大人の男の人であるということ。夜の闇の描き方、動物たちが不意に見せる妖しい感じ。いかにも安房さんらしくてとても良いですなあ。でも、いもとようこさんの猫はちょっと可愛らしすぎて違和感…。もっと目とかがリアルな感じで、読者を不安にさせるようなタッチのほうが安房さんの魅力が生きると思うのだけれど。2020/07/05