大人になっても忘れたくないいもとようこ名作絵本
きつねとぶどう

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  • サイズ A4判/ページ数 31p
  • 商品コード 9784323038902
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

著者等紹介

坪田譲治[ツボタジョウジ]
1890年岡山県生まれ。1908年早稲田大学文科予科に入学、童話作家・小川未明に出会い、強く影響を受ける。1926年短編小説「正太の馬」を発表。翌年には同名の短編集を出版する。雑誌「赤い鳥」に投稿を続け、1935年、雑誌「改造」に「お化けの世界」を、翌年、朝日新聞夕刊に「風の中の子供」を発表していずれも好評を博した。1939年新潮文芸賞、1955年芸術院賞を受賞。1963年芸術院会員。また同年「びわの実学校」を創刊・主宰し、後進の育成に尽くした。1982年逝去

いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油絵科卒業。『ねこのえほん』『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこ うたの絵本1』で同グラフィック賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぶち

107
いもとようこさんのやさしい絵がとても好きです。 『大人になっても忘れたくないいもとようこ名作絵本』シリーズのキツネもリスも可愛らしくて、シリーズのどの絵本で見かけても、それだけで胸がキュンとしちゃいます。 子に対する親の無償で深い愛が淡々と書かれていて、それだけに一層と胸にせまってきます。そして、大きくなった子狐が母親の愛情に気づくシーンは、切なくても何故か嬉しく感じます。 私も、大きくなってから初めて母の愛の大きさに気づきました。2019/12/26

Kawai Hideki

85
てっきり、イソップ童話の「酸っぱいぶどう」の話かと思って読んでみたら、ぜんぜん違う話でびっくりした。お腹がすいた子狐のために、母狐がぶどうを採りに行くお話。はるばる遠くの山までかけて行く母狐と、あまりの不安と空腹で泣き出してしまう子狐。お互いの声が聞こえるところまで帰ってきたのに、猟師の犬が現れたために母狐は「逃げなさい!」と叫ぶのが精一杯。子狐はその声に驚いて逃げられるのだが、親子は離ればなれに。やがて、大きくなった子狐が昔の巣穴の近くに立ち寄った時、あるものを見つける・・・。切なく、暖かいお話。2016/09/25

はる

55
切なくも優しいお話。お腹を空かせたきつねの子。お母さんきつねは子ぎつねのために、美味しいものを探しに行きますが……。自らの危険を顧みず、子ぎつねを心配し、助けようとするお母さんぎつねの愛情が胸を打ちます。切ない物語ですが、ラストは素敵です。いもとようこさんの絵が温かい。2023/12/16

ぶんこ

44
お腹をすかせた我が子のために、山をいくつも超えて食糧確保。子どもは待ちきれずに探しに行きます。命尽きる時、母狐は何を思ったのでしょう。その強い思いがブドウの木を実らせたのでしょう。子狐にも、その思いはしっかりと伝わりました。いもとさんの絵が素晴らしくて、母子の世界がより強く胸に響きました。2024/01/09

しゅわ

32
【図書館】いもとようこさんの「大人になっても忘れたくない名作絵本」シリーズ…身の危険を顧みず子ぎつねの為に走る母ぎつねの愛と、母ぎつねを愛し慕い探し求める子ぎつねの姿を描いた、切ないけどこころあたたまる一冊です。むかしは子ぎつねの気持ちで読んでいた物語ですが、自分も母になって読むと、また違った感慨がありますね。時を経て、母の気持ちが伝わったシーンでは何度読んでも胸が詰まります。いもとさんの描くきつね達は本当に優しくて、この物語にピッタリ。2014/04/09

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