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著者等紹介
浜田廣介[ハマダヒロスケ]
1893年山形県生まれ。米沢興譲館中学から早稲田大学英文科に入学。入学の年に『零落』が懸賞小説に入選。大学卒業後「良友」「幼年之友」編集者を経て、1923年より作家に専念する。1973年に80年の生涯を閉じるまで1000編に及ぶ童話、童謡を書き、近代児童文学の先駆的役割を務めた。児童文化賞、野間賞、産経児童出版文化賞、文部大臣賞など数多くの賞を受賞。日本児童文芸家協会初代理事長、会長を歴任
いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油絵科卒業。『ねこのえほん』『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこ うたの絵本1』で同グラフィック賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
103
母さん鳥がいなくて父さん鳥と二人で暮らしている椋鳥の子供。子供の鳥がお父さん鳥に聞きます、"お母さんはどうしているの?"。"母さん鳥は遠くに出かけているんだよ"と答えた父さん鳥。でも、父さん鳥は分かっています、母さん鳥はもうこの世にいないことを。子供の質問に答える父さん鳥の気持ちを考えると胸が切なくなります。いつかは巣立っていく子ですが、それまでは暖かい巣の中で子に寄り添ってあげましょう。子を悲しませないように頑張る父さん鳥の姿が胸にせまり、目頭が熱くなります。2019/12/26
Willie the Wildcat
29
最後の一枚の”葉”。夢であり、願いをかける・・・。子供の話に耳を傾ける。温かく見守る父親。夢が他者に伝わる・・・。季節はめぐり、春がくる。どのような形で、”春”が訪れるのか・・・。絵は、冬なのに何故だか温かみや優しさを感じさせる。特に、最後の場面で「もうすぐ春だよ!」って応援したくなる。2013/06/08
ヒラP@ehon.gohon
27
動きがほとんどない上に、むくどりの子どもの寂しさを語る物語だから、視覚化するのは相当に難しい作品だと思います。 そんな条件の中で、いもとようこさんの絵は、あまりに見事です。 心象風景のように、幻想のように、むくどりの子の寂しさを描いて見せました。 それにしても、母親の死を教えなかった父親の行為は、残酷でもあり苦難でもありました。 嘘を重ねることになってしまいましたし、いずれ真実を知る子どもに、どう対すれば良いのでしょう。でも、子どもは幼心に母親の死を悟ったようラストシーンでした。2021/12/23
おはなし会 芽ぶっく
16
教育出版国語 2年生 【平成27年度教科書著者紹介本 令和2年度教科書著者紹介本】 ひろすけ童話。古いクリの木に住むムクドリの父子。今はいない亡き母のことを語ります。悲しみを乗り越えて少し大人になるムクドリの子ども。2021/03/31
二条ママ
9
次女5歳8ヶ月。図書館本。絵は切ない、ストーリーも切ない。切なくて暖かい。大人向けの絵本のが分かる。娘はあまり分からなかったようだ。2022/01/14