出版社内容情報
子猫に絵本を読みきかせるドラネコ「どぶしろ」。彼女の汚れた毛は、月の光を浴びて銀色に輝いていた。じんわり心が温まる絵本。
内容説明
月夜に響く優しい声はだれ?あまんきみことえがしらみちこが贈るあたたかな愛情の物語。
著者等紹介
あまんきみこ[アマンキミコ]
中国の旧満州生まれ。『車のいろは空のいろ』(ポプラ社)で日本児童文学者協会新人賞、野間児童文芸推奨作品賞、『ちいちゃんのかげおくり』(あかね書房)で小学館文学賞受賞。国語教科書掲載の作品も多く、幅広い世代に親しまれている
えがしらみちこ[エガシラミチコ]
福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。児童書の挿絵等で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
59
優しくて温かい物語。いつも食べ物を盗んでいくノラネコの「どぶしろ」。憎らしいけれど、実は……。本当は黒井健さんの絵のほうが読みたかったけれど…えがしらみちこさんの絵も可愛らしい。「どぶしろが、ぎんいろにみえたわ」。事実を知って、主人公の女の子よりもお母さんのほうが思うものがある。お母さんだもの。こういう繊細な描写があまんさんらしくて、とてもいい。2021/11/17
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
えがらしみちこさんの絵が素敵でした。種は違えど、お母さんは人も猫も愛情いっぱい。2022/01/10
わむう
36
あまんきみこさんのお子さんが小さい時に公園に本を忘れてきた経験を元に作ったお話だそうです。夜、娘が公園に絵本を忘れてきたことを思い出し、一緒に取りに行ったら、読み聞かせをする優しい声が。するとドロボウ猫だと迷惑していた母猫が子猫に本を読んでいてあげていたのでした。我が子を愛おしく思う気持ちはみんな同じだと気づき、それからは猫の親子にごはんを用意するお母さん。あまんきみこさんらしい優しいお話。2021/11/06
たまきら
30
銀色…どぶしろ!?猫好きの我が家ですから、野良猫には寛大な方です。昔は本当にたくさんの野良猫がいました。うちのどら猫がおとなりからするめを泥棒してきたりしたなあ…。即互換はとっても暖かいです。娘さん「この人きっとねこ飼うよね」そうだといいね。2021/11/26
anne@灯れ松明の火
24
隣市分館新着棚で。あまんさんの新作だ♪と、読んでみたら、既視感が……。1986年、小学館から黒井健さんの絵で出たものを読んでいた。https://bookmeter.com/books/243207 今回は、えがしらみちこさんの絵で、金の星社。「どぶしろ」と呼ばれるほど、綺麗ではない野良猫が銀色に輝いて見えたのは……? 母の温かさを感じるファンタジー。2021/10/07