出版社内容情報
いつも子守歌を歌ってくれる母さんぐま。それをまねっこ鳥がまねしていました。大嵐の黒雲を見つけたまねっこ鳥は皆に知らせますが信用されず、母さんぐまは戻りませんでした。元気をなくした子ぐまたちの耳に母さんの子守歌が…。
内容説明
だいすきだいすきだいすきよ、いつもいつでもいっしょなの、ぼうやとかあさんいっしょなの。きょうもかぜにのってきこえてくるかあさんぐまのこもりうた。
著者等紹介
こんのひとみ[コンノヒトミ]
絵本作家・エッセイスト・シンガーソングライター・ラジオパーソナリティー。息子のために作った子守歌が注目を集め、「パパとあなたの影ぼうし」が、太田裕美の歌唱でNHK「みんなのうた」で放送されると大反響をよび、作者についての問い合わせが殺到。その後、ソニーミュージックよりメジャーテビューアルバム「ちいさな声 パパとあなたの影ぼうし」をリリース。学校や福祉施設への出前ライブに積極的に取りくみ、観客のメッセージにその場でメロディーをつけて歌ったり、即興演奏に合わせて朗読したりする観客との心の交流に力を注いでいる
いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油画科卒業。『ねこのえほん』『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこ うたの絵本1』で同グラフィック賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわ
33
【図書館】東日本大震災でお母さんを亡くした女の子のもとに届いたタイムレター。2年前、彼女が新入学の時に書かれた手紙は、彼女だけでなく、お兄ちゃん、お姉ちゃんたち 家族への感謝と願いが込められていました。そんなエピソードをかわいい子グマさん達に託した一冊。いもとさんのあたたかい絵がこころにふんわりとしみてきます。2014/04/25
ゆみねこ
27
読んでいるうちに、涙が。辛い思いがあるうちは、ちょっと読むのがキツいかも。実話が元になっているから、なおのこと。2013/02/25
anne@灯れ松明の火
25
NHKの朝のニュースで取り上げられ、すぐに予約。東日本大震災でお母さんを亡くした娘さんの話を元に描かれた作品だそうだ。図書館からの帰り道、スーパーに寄って、出てきたら、ラジオが急に「地震」「津波」と叫んでいる! また東北で大きな地震があり、避難勧告が出ている。そのニュースを見ながら、この絵本を読んだ。どうかどうか、この親子のような悲しみが増えませんように・・・・・・。祈るばかり・・・・・・。2012/12/07
ラグエル
22
新聞でみて、どんなものか家内が図書館から借りてきた。これは息子に読み聞かせられない。つらすぎる。自分が彼に涙声にならずに聞かせきれるかもわからない。だから、隠した。息子は目ざとく見つけ、見たことない本だったので、家内に読み聞かせをねだった。家内は悲しい話だからいやだと断ったが何度も頼むので、読んであげた。読み切った家内もすごいが、話の最後まで唇を震わせながら聞ききった息子もすごい。話が終わると二人で抱き合って号泣したらしい。帰宅してその話を聞いた僕も、泣いた。2013/02/18
けん
19
いもとようこさんとこんのひとみさんの作品。東日本大震災の実話を元に作られたんですね。感じた事は色々ありますが、感想にするのが難しいです。ただ、悲しいけど温まるお話でした。2016/03/16