内容説明
できるかな。だいじょうぶかな…ゆうきをだしてやってごらん。冬眠から目覚めて、森に向かうお母さんグマと兄弟グマ。弟グマにははじめての森です。春夏秋冬、森での生活を教わりながら成長し、一年が過ぎると、また冬眠の季節に。お兄さんグマとの別れのときです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
p.ntsk
42
森に春がやって来た。冬眠から目覚めて山を降りるくまの家族。弟のくまにとっては初めての春の森。お母さんくまが見守りながらお兄さんくまが泳ぎ方や食べ物の見つけ方を教えてくれる。夏には木登りや川で魚獲り。やがて秋も深まり冬支度。お兄さんとも春までお別れ。そして森はまた冬を迎えます。たかすかずみさんが描くパステル調の柔らかく優しいくまさんがとっても可愛かったです。 2016/09/21
Cinejazz
11
〝｢そろそろ冬支度をしなくっちゃ｣呟いたお母さんに､弟は尋ねました｢冬支度って､なあに?｣お兄さんが答えてくれました｢新しい春を迎えるために､暖かい寝床を探すんだよ｣･･･熊たちは､山を目指して歩きはじめました...池の近くの分かれ道までくると､お兄さんは立ち止まって｢ここからは､独りで行くよ｣泣きそうな顔になっている弟に､お母さんは優しく微笑みかけて｢お兄ちゃんは､大人の熊になったのよ｣「もう､会えないの?」お兄さんは弟の頭をなで｢また会えるよ｡来年の春､森でね｣〟･･･別れと再会の季節が巡ります｡🐻2024/03/18
おはなし会 芽ぶっく
8
クマのお母さんと子どもの兄弟が、季節の移り変わりを通して成長していく姿。2023/04/04
雨巫女。@新潮部
6
森で暮らしたくなる本ですよね。2011/03/21
HNYYS
4
図書館本。絵はとても優しいけれど、実際は生きていくために覚えていく、厳しい生活なのだろうと思うと何だか切なくなりました。2019/01/02
