出版社内容情報
森のおくで、きれいなにじいろのしまうまが生まれました。みんなは大よろこび。ところが、雨のふらない日がつづいて川の水がなくなってしまいます。なかまたちのためににじいろのしまうまはいのりました。すると……。
内容説明
もりのおくで、きれいなにじいろのしまうまがうまれました。どうぶつたちも、あたらしいなかまができておおよろこび。ところが、あめがふらないひがつづいて、かわのみずがなくなってしまいます。げんきのないなかまたちのために、にじいろのしまうまは、いっしょうけんめいおねがいをしました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
187
この世界は七つの色に染まっている。青い空や水、草木の色、花の色、太陽や月の光。童話作家のこやま峰子さん作、画家のやなせたかしさんの絵で、「にじいろのしまうま」が世界を一色ずつ彩っていく絵本。幸福の感じ方。今ここにあるものは当たり前ではなく、空にかかる虹色もいつかは消えてしまうもの。その空を見上げていると少し切なさを感じてしまうけれど、失ったものがまた戻ってきたときの感動は、大きな喜びと感謝に変わる。ありがとう。誰かのために動けるって素敵なこと。皆の笑顔が見たいから。心を温められる不思議な力が絵本にはある。2023/11/14
annzuhime
36
図書館本。誰かのために自分が動く。鮮やかなにじいろのしまうま。その心もとても鮮やかだったね。それにしてもカバがカバオくんにしか見えない。さすがやなせさん笑。子どもたちも「カバオくんがいる!」と大喜びでした。2023/12/03
たーちゃん
25
誰かの幸せの為にすることって素敵なことですね。かりるときにパラパラっと中身を見ていたらカバの絵がカバオくんにそっくりだったので、すぐ誰が描いた絵か分かりました。2022/07/29
ひめぴょん
20
我が家の子どもたちが小さいころにもこの本はあったんだなあ。知らなかった。子どもに読み聞かせるのに良いなあと思いつつ読了。 「わたしが できることは、なんでも いたします」と みんなのために いっしょうけんめい おねがいをしたしまうま。祈りが叶えた恵みにみんなが喜ぶ。そして、みんなはしまうまにありがとうのプレゼントをし、ありがとうの歌を歌う。自分ができること以上のことを祈りの力で引き出すことができるということはあるのかもしれない。そして、その祈りをした人への感謝を示すことで新しい何かが生まれるかもしれない。2023/11/21
アボット
8
七色の色を身にまとうしまうまは、「みんながしあわせに暮らせるよう」お願いをして みんなを助けるたび色が抜けていく。仲間が元気になる時にはまっしろいうまになっていた。自分の体の一部を分けてみんなを助けるなんてまるでアンパンマンみたいだと思ったら絵がやなせたかしさんだった。お礼の七色の花のくびかざりがとても可愛い。2022/02/13