出版社内容情報
けんちゃんの犬の「エス」は、じぶんのしっぽがかってにゆれてしまうのがきにいりません。もっと、いさましくしてなきゃいけないと、いえでをしたものの、さびしくなってしまいます…。やなせ作品の待望の復刊。
内容説明
本書は、犬の視点からみてかきました。犬の中で特に不思議なのは、しっぽの部分で人間にも、しっぽがあれば感情がはっきり分かって随分便利だと思うのですが、しっぽがない人間は言葉にだまされがちで、信用ができません。しかし、犬にしてみれば、自分の感情が素直に表れるしっぽというのは、ちょっと哀しいやりきれないものじゃないでしょうか。この犬は何種にも属さない駄犬の赤犬です。どうも純血の名犬などは、著者の方が劣等感を感じてしまい、ダメであります。テーマソングは非常にかわいらしいすてきな歌ですので、ピアノのひける方は、ぜひ歌ってみて下さい。