日本の文学
野火

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  • サイズ B6判/ページ数 289p
  • 商品コード 9784323007991
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

出版社内容情報

表題作のほか、自らの捕虜生活を描いた「俘虜記」より、《捉まるまで》を収録。いずれも、ジュニア向としては初登場の作品である。付録に、これらの作品が書かれた時代背景、「作家の日記」などを収める。   小学校高学年~

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

79
1975年初版「日本の文学 大岡昇平」にて読了。「野火」「俘虜記」収録。どちらも戦争の狂気と悲惨(悲酸)の中で、死に至らなかった者の心を裏返して曝け出す。「野火」は「人喰」を軸に泥沼の戦場の様子や死に行く者たちを 窮極を生きる観察眼を持って描かれる。そこに宗教が絡み付き戦後生まれの読み手を打ちのめす。戦争とは何があっても不思議はない日常を越えたところに有るのだろう。だが、普通に喉は乾くし腹はへる。生きることへの執着と諦めの境目は何だったのだろうか。何とか昼間に読了。夜は本を開く気持ちになれなかった。2017/09/26

さき

3
★5:田村はなぜ、自らの意志で人肉嗜食に踏み切れなかったか?とか、いつものノリでダラダラ書いてたけど、全部消した。思うに、天国とか地獄って、本当はあの世に存在するものじゃなく、実はこの現実世界で私たち自身が生み出すものじゃないかな?だってレイテ島の自然はあんなにも美しく平和で牧歌的ですらあったのに、人間だけが同族殺しに明け暮れてた。で、21世紀になったなら核ミサイルぶち込んで、他種族の生態系まで巻き込むつもりだって?かつて恐竜が滅んだみたく、人間もこの地球から自然淘汰されてるんじゃないかと思う ⇒ 2017/08/25

うっちー

0
70数年前には、こんな想像も出来ないほど苛酷な状況を体験した日本人が大勢いたということを忘れてはいけないと思う。2017/08/22

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