チロヌップのにじ

チロヌップのにじ

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  • サイズ キガイ判/ページ数 1冊/高さ 24X25cm
  • 商品コード 9784323002545
  • NDC分類 E

出版社内容情報

北海の孤島で平和にくらす、きつねの親子。しかし、島へ兵隊が上陸した日から、親子の命は脅かされはじめます。ほろびゆく自然、ほろびゆく動物たちへの悲しみをこめて描かれたロングセラー絵本。   

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わむう

21
幸せに暮らしていたキツネの親子の島に兵隊達が上陸する。漁師から優しくされていたため人間に警戒心を持たない子ギツネたちは兵隊の小屋に近づき殺されてしまう。死んでしまった子ギツネに母ギツネがおっぱいをあげて必死に目を覚まそうとしているところが切ない。罠にかかって三本足になっても我が子を守るため必死に生きる母ギツネの愛に号泣です。2018/07/08

ヒラP@ehon.gohon

13
何度も読み返してしまいました。 戦争で日本人が自由に行き交いできなくなった島で、どんなことが起こっていたのか、単にノスタルジーではなく、キツネの境遇として描かれたこの物語の中に、いろんなものが感じられたからです。 溺れそうになった子ギツネを助けた漁民が、30年後に島の近くを通って呟いた事が全てでしょうか? ある時は友好関係に、ある時は毛皮を狙われる敵対関係に、そして、黒い人影が訪れて関係対象が変わってしまいました。 キツネたちにとってはとても切ない話ですが、日本人にとっても切ない話です。2019/09/15

あるちゃ

5
自然の厳しさだけでも野生動物にとっては厳しいだろうに、そこに人間という敵まで加わってしまうと… 人間も生き物なんですけどね、なんか自然の厳しさの一部と言えないものがあります。 戦争はダイレクトに描かれていませんが、戦争が野生動物も不幸にしたと言えるお話ではないでしょうか。 安倍政権は何が何でもどうしても戦争をしたくてしょうがないようですが、人々の生活の場を奪い、野生動物との共存を破壊してまで得るものってあるんでしょうか?2014/05/04

kaikoma

4
領土の概念は、本当に人間だけが線引きしているのだと感じます。地球上で何より恐ろしい動物は、ライオンでも象でもなく人間ですね。戦時中の北方領土では、こんな哀しい事が何十回も何百回も起きたのではないかと遣りきれなくなります。戦争文学の伝承は大事です。2022/11/13

いずゅん

2
切ない。描写が対象年齢を心配させる。漁師とキツネとソ連の進駐軍。2018/05/24

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