出版社内容情報
【解説】
意識することはあまりないけれども,毎日のリズムは生活の基本であり,ヒトの理解を目指す生理学や,生物の理解を目指す生物学の原則である。そのリズムの原因を作った地球を対象にする科学,リズムを利用して健康を維持しようとする医学,リズムをもつ生命が生み出す環境や社会の科学もそれを無視することはできない。本書は,リズムを作り出す機構を生物学の視点から簡潔に記述することを目指した。
【目次】
生物時計と生物リズム・ヒトで見られる日内リズム・普遍的に存在する日内変動・サーカディアンリズムの基本的性質・生物時計の局在・視交叉上核の神経機構・生物時計の分子機構・ヒトの生物時計
内容説明
本書は、生物時計について研究を始めたいという大学の理科系医歯薬系学部学生を対象にしている。必要な神経生理学や分子生物学の基礎知識はこの本の中で解説しているので予備知識は必要ない。サーカディアンリズムあるいは生物リズムを臨床医療に応用したいと考えている医師や、昼夜交替制勤務の健康問題に取り組んでいる工場の労務安全管理者などにも役に立つ。
目次
序章 生物時計と生物リズム
第1章 ヒトで見られる日内リズム
第2章 普遍的に存在する日内変動
第3章 サーカディアンリズムの基本的性質
第4章 生物時計の局在
第5章 視交叉上核の神経機構
第6章 生物時計の分子機構
第7章 ヒトの生物時計
著者等紹介
井上慎一[イノウエシンイチ]
理学博士。1973年東京大学大学院理学系研究科修了。現在、山口大学理学部教授、山口大学時間学研究所所長
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