出版社内容情報
《内容》 21世紀の生命科学はますます学際的領域となり，新しい技術や考え方，
新しいアプローチで生命現象の本質に迫っている。本巻では「人工染色
体の構築」や「人工臓器の作製」，ES細胞や幹細胞を用いた「臓器再生」
や「生殖工学」,遺伝子DNAの操作による「トランスジェニック動・植物
の作製」，また「ES細胞を含むクローン動物」などの最先端の研究とト
ピックスを紹介する。さらに「人工生命」「宇宙環境など閉鎖系の生物
学」「複雑系の生物学」など現代生命科学の新しい切り口の紹介で「生
命の不思議」に迫る。しかし，DNAなどの生命物質をはじめ，細胞・生
殖・臓器への操作は，厳しい倫理感の下，どうすれば人類への福音とし
て貢献できるかをとらえて真摯に考えなくてはならない問題である。
《目次》
序論：展望と倫理
第１章 人工染色体
（細菌人工染色体／酵母人工染色体／哺乳類人工染色体）
第２章 工学から見た人工臓器
（人工心臓／人工膵島 ／人工胎盤）
第３章 細胞・組織を用いた臓器再生
（皮膚と骨の再生／膵β細胞／肝再生と肝臓病の克服―２1世紀の肝臓病
治療／造血幹細胞／神経幹細胞を用いた神経機能再生／心筋細胞）
第４章 生殖工学
（胚の凍結保存／配偶子・受精卵の凍結保存／体外受精）
第５章 トランスジェニック植物
（トランスジェニック植物／環境耐性能の改変）
第６章 トランスジェニック動物
（トランスジェニックマウス／ノックアウトマウス／ランダムミュータ
ジェネシス／変異原物質法／遺伝子トラップ法）
第７章 単為発生とゲノムインプリンティング
第８章 クローン動物
（魚類／両生類のクローン研究と再生工学8／哺乳類／家畜／齧歯類／
ヒトＥＳ細胞）
第９章 人工生命―生命の起源と初期進化
第１０章 閉鎖系の生物学―宇宙環境と植物
第１１章 複雑系細胞生物学ことはじめ
目次
第１章 人工染色体
第２章 工学から見た人工臓器
第３章 細胞・組織を用いた臓器再生
第４章 生殖工学
第５章 遺伝子改変植物
第６章 遺伝子改変動物
第７章 単為発生とゲノムインプリンティング
第８章 クローン動物
第９章 人工生命―生命の起源と初期進化
第１０章 閉鎖系の生物学―宇宙環境と植物
第１１章 複雑系細胞生物学ことはじめ
著者等紹介
浅島誠［アサシママコト］
１９７２年東京大学理学系大学院動物学専攻博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科・教授・理博
山村研一［ヤマムラケンイチ］
１９７８年大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。現在、熊本大学発生医学研究センター・教授・医博
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