新しい解析学の流れ
ランダムウォークとくりこみ群―確率論から数理物理学へ

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  • サイズ A5判/ページ数 352p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784320017337
  • NDC分類 417.1
  • Cコード C3341

出版社内容情報

くりこみ群の本質を損なわない範囲でもっとも簡単な対象と考えられる,path上の確率測度(確率連鎖)を題材とすることで,専門的な背景をできるだけ用いずに,かつ数学的正確さを損なわずにくりこみ群を説明している.ランダムウォークとself-avoiding pathの数学の入門的解説を最初に置き,やや専門的と思われる証明などは補遺にまわすなど,初学者を意識した構成となっている.

Path空間上の確率測度・くりこみ群によるpath空間上の確率測度の解析・補遺

内容説明

本書では、path上の確率測度あるいは確率連鎖の紹介から始めて、その題材の中でくりこみ群を初等的に説明することを主目的としている。

目次

「ぎざぎざ」からくりこみ群へ
第1部 Path空間上の確率測度(Z上の有限長のpathの確率論;Z上の単純ランダムウォーク;Zn上の単純ランダムウォーク ほか)
第2部 くりこみ群によるpath空間上の確率測度の解析(Z上のpathくりこみ群;Sierpi´nski gasket上のself‐avoiding path;Pre‐d次元gasket上のランダムウォークと等方性の回復 ほか)
補遺(指数型のタウバー型定理;母関数の再帰式で定義された非負実数上の確率測度の弱収束;くりこみ群が定める確率測度の列と確率連鎖との対応(定理5.11の証明) ほか)

著者等紹介

服部哲弥[ハットリテツヤ]
1985年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、東北大学大学院理学研究科教授。理学博士。専攻は数理物理学、確率論
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