内容説明
女学生、市場のご婦人、お針子さん、バレリーナ、女優…1950年代のパリに生きた女たちの躍動。
著者等紹介
モーロア,アンドレ[モーロア,アンドレ][Maurois,Andr´e]
本名は´Emile Salomon Wilhelm Herzog、1885年フランス生まれ。小説家、評論家、劇作家。アカデミー・フランセーズ会員。1918年刊行の処女作『Les Silences du Colonel Bramble(ブランブル大佐の沈黙)』で認められた小説作品のほかに、広い教養と穏健な良識に貫かれた伝記や歴史、評論にも定評がある。1967年逝去
ジェス,ニコ[ジェス,ニコ][Jesse,Nico]
1911年オランダ・ロッテルダム生まれ。写真家、医師。その写真はオランダ写真美術館にも収められている。1976年逝去
朝吹登水子[アサブキトミコ]
1917年生まれ。1936年女子学習院中退後渡欧、37年より39年までフランス・ブッフェモン女学校、ソルボンヌ大学に留学。1950年再度渡仏し、フランス文学ならびに繊維服飾を研究、1958年12月帰国。2005年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くさてる
14
初版1959年の写真とエッセイ集。パリに暮らすとはどういうことか、どんな職業でどうやって生計をたてるのかを語る文章とともに、そこにいる女性たちの、髪の乱れやスカートの皺、組まれた足の太さまで伝わってくる生々しいさと、そのなかから湧きあがってくる魅力や愛らしさ、クールな表情まで伝わる写真という構成がとても良かったです。2015/08/02
o
2
すごく魅力的な本。パリの女はよく働く、やるべきことをやっている パリは女を成熟させる。どこのうまれでも、パリの女になれる。何年かパリで暮らして自分がパリで成長したらどんな風になるんだろう。 女の都と呼ばれるのはなぜなのか、東京で暮らしているとそういわせる街が全くわからない。なんともいえない魅力的なパリの女が幻想のパリがあることを証明してるようでどうしても興味を惹かれる。2014/01/13
eye
2
★★★★初読、保存。初版は1959年4月15日、 2刷りが2010年! 訳は朝吹登水子さん、フォントも当時のままみたい。 文章と写真で構成された、50年代のパリの女達。 ジュリエットグレコに若かりしアヌーク・エメ、 踊り子から女門番。 パリに対する憧憬はさすがに過去のものになったと思いきや。 写真がまたすごく良いのよー。シックとは何か!全ての女は美しい。2011/05/15
睡
2
1959年に出たものが2005年に復刊されたとのこと。アンドレ・モーロアの文章、朝吹登水子の翻訳、そしてそれ以上に雄弁なニコ・ジェスの写真。ひとりひとりの表情に見入ってしまう。2010/09/21
ロバーツ
1
パリジェンヌに関するモーロワのエッセイとジェスの写真。2021/07/19