共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること

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共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること

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  • サイズ B6判/ページ数 364p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314010634
  • NDC分類 481.78
  • Cコード C0045

出版社内容情報

★2010年5月23日付読売新聞・日本経済新聞書評、5月30日付朝日新聞読書面「ビジネス」コーナーでも紹介。

動物行動学の世界的第一人者が、動物たちにも見られる「共感」を基礎とした信頼と「生きる価値」を重視する新しい時代を提唱する。

霊長類の社会的行動研究の第一人者である著者が、豊富な実験や観察例を引きながら、「共感」が進化史上哺乳類に共通の特性であることを明らかにし、この本質を無視したために壁にぶつかってしまった現代社会を、「共感」を基盤とする「まとまりと生きる価値を重視する」新たな社会とするよう提唱する。

【著者紹介】
フランス・ドゥ・ヴァール:生物学者・動物行動学者。霊長類の社会的知能研究における世界の第一人者。『あなたのなかのサル』『利己的なサル、他人をおもいやるサル』など。

内容説明

「利己的な遺伝子」などのメタファーがもたらした行き過ぎた競争社会、人間は何を取り戻せばよいのか。生物や進化を考えずに、政治や経済は語れない。なぜなら社会は人間から成り、人間は生物として進化の歴史の上にあるのだから…そして「共感」にも長い進化の歴史という裏づけがある。

目次

第1章 右も左も生物学
第2章 もう一つのダーウィン主義
第3章 体に語る体
第4章 他者の身になる
第5章 部屋の中のゾウ
第6章 公平にやろう
第7章 歪んだ材木

著者等紹介

フランス・ドゥ・ヴァール[フランスドゥヴァール] [Frans de Waal]
動物行動学者。霊長類の社会的知能研究で世界の第一人者として知られている。現在、ヤーキーズ国立霊長類研究センターのリヴィング・リンクス・センター所長、エモリー大学心理学部教授

柴田裕之[シバタヤスシ]
1959年生まれ。早稲田大学・アーラム大学(米国)卒業

西田利貞[ニシダトシサダ]
1941年生まれ。(財)日本モンキーセンター所長、京都大学名誉教授。理学博士。チンパンジー研究の第一人者。国際霊長類学会会長(1996‐2000)、日本霊長類学会会長(2001‐2005)などを歴任。2008年に人類起源研究の分野で最高の賞とされるリーキー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

31
共感とは人間だけが持つものでなく、動物界でも見られると研究の結果分かってきた。サル、イルカ、ゾウなどの例を挙げ動物の生態を知る。このような感情は頭で考えたものでなくDNAに組み込まれている模様。こういう意見はキリスト教界に波紋を呼ぶかもしれない。しかしながら人間の共感自体が薄れてきていることは事実。「妻のトリセツ」の著者が(夫達にいうのは)女性には特に共感が必要との事。何となくわかる。2019/05/27

田氏

16
ふと見かけたこのタイトル。SNSに加速された共感が、影響力、権力、資本力に直結していくこの時代を紐解く一冊、ではなかった2009年出版。勘違いだねてへへ。おおむねの論旨を噛みくだくと、「おめーら、他者への共感はホモサピ様の専売特許だみてーに思ってるかもしんねーけど、サルや類人猿の研究やフィールドワークを積んできた俺に言わせれば、種と種の間にそんなハッキリした違いなんてねーよ」的な。共感とは、思ったよりも古い、哺乳類の系統と同じくらい古い起源をもつものなのではないか、的な。その能力を活かそうぜ俺たち、的な。2021/05/17

手押し戦車

12
生き物は感情という心を持っている。相手が辛い思いをするのを分かっていて利益を取ることに罪悪感を感じる。進化の過程で遺伝子に思いやりという素敵な情報が伝わった。昆虫も子育てを手伝うことにより利己的な行動が利他的思いやりになる。ハチはほとんど雌で子供を産めるが巣の中の子育てを支援して永く繁栄出来る道を選ぶ利他の行動の模範であり思いやり。思いやりとは実は自分の利己的な行動で周りの人が喜んでくれる利他的に見え更に周りに影響し輪が広がり公平になって共感された時に本当の思いやりになる。共感とは利己的思いやりの行動。2014/05/22

柳瀬敬二

7
社会レベルでの共感というちょっと珍しい題材を扱った一冊。経済学などの一部の学問では人間の攻撃性のみが強調されていて、他者への気遣いという人間性のもう一つの側面は軽視されがちである。共感能力というのは何も特別なものではない。社会の中で育っていくうちに自然と身につけていくものであり、人間が人間でなかった頃から存在する能力である。そのことを示すために、チンパンジーの例を中心として論証を行っていく。チンパンジーの社会を見ながら、人間社会の対人関係を再考するのは奇妙な話ではあるが、面白い。2015/01/13

belier

5
しばしば共感は人間らしさの象徴とされる。この本では当然触れていないが、SF映画「ブレードランナー」で、人間と人造人間(レプリカント)を区別するのは共感の有無だった。この本によると動物も共感を有するらしい。飼い猫が犬に襲われている飼い主の子供を救う映像をネットで見たが、これも共感のなせるわざなのだろう。動物に共感などないとするのが科学的とする考え方に著者は激しく反発し、論拠を豊富に示す。レプリカントと違い人間も進化の産物なのだから、人間のもつ共感を動物が有していたとしても科学的思考としておかしくない。良書。2014/06/07

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