植物になって人間をながめてみると

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植物になって人間をながめてみると

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784314010627
  • NDC分類 620.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

エネルギー、食料、環境問題…植物目線で歴史を読み替えると見えてきた、意外な真実。頼るばかりの人間へ、植物からの反撃開始!

ロンドン郊外に暮らす? “植物おたく”の著者が、ふと庭仕事の手を止めて考えた--もしかして私、植物に働かされてる?! サトウキビ、綿、紅茶、ゴム…植民地政策で一大帝国を築き上げた英国はじめ人間は長く植物を利用してきたと思っている。しかし、実はその逆だとしたら…?! エネルギー、食料、環境問題…植物目線で歴史を読み替えると見えてきた、意外な真実

【著者紹介】
緑ゆうこ:
小説家、エッセイスト。1958年生まれ。上智大学文学部(仏文)卒業後、広告・編集・翻訳業界などに勤める。イギリス人写真家と結婚し、1988年よりロンドン郊外に在住。1991年「海を渡る植物群」で第72回文学界新人賞を受賞しデビュー。著書に『イギリス人は「理想」がお好き』(紀伊國屋書店)、『若いフリをするイギリス人きまじめに老いる日本人』(幻冬舎)ほかがある。

内容説明

もしかして、わたし、植物に働かされてる?!農業、食糧、エネルギー、環境問題…。その昔から、人間は長く植物を「利用」してきたと思っている。でも、実はその逆だったとしたら…植物の目から読み替えると見えてきた、人間の歴史の意外な真実。

目次

1章 焼く
2章 蒔く
3章 掘る
4章 真似る
5章 潤す
6章 繰り返す
7章 魅せられる
8章 待つ
9章 腐る
10章 考える

著者等紹介

緑ゆうこ[ミドリユウコ]
小説家、エッセイスト。1958年生まれ。上智大学文学部(仏文)卒業後、広告・編集・翻訳業界などに勤めるかたわら、環境運動に携わる。ニュージーランドでの有機農業研修などを経て、イギリス人写真家と結婚し、1988年よりロンドン郊外に在住。1991年「海を渡る植物群」で第72回『文學界』新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

31
おみごと!!と言いたくなるような・・・私が思っていたけどなかなかうまくまとめられなかったイメージを緑さんは言葉で上手に表現してくれている。人間からみた自然、植物から見た自然。人間よりもずーっと長くこの世に生きている植物達。人間は後から来た若造・・・。地球を救うために人間がすることは、人間が住みやすい地球を作るための作業でもある・・・。農業やガーデニングに興味がなくても、今の暮らしの視点をちょっと変える・・・ちょっと知っていると話のネタになる・・・と気軽に読んでみると目からウロコ状態かも。オススメです!!2010/12/10

スイ

20
『花の美しさも果物の甘さも麻薬作用も植物のサバイバルのストラテジーであり、植物が人間を利用するために進化させてきた武器なのだ。』 考えたことがなかったけれど、人間だけ別枠なわけないよねー! 植物から歴史、現在の農業や経済などを語り直した面白い一冊。 作者が園芸好きということで、ご自身の経験から語り始めっており、ベランダ園芸の楽しさを知ったところの私には特にとっつきやすい。 ただ、こうなるとどう転んでも現在の地球人類は遠くない未来に滅ぶな…と読んでいてしんどくもあった。 それも全部人類が悪いんだけどさ…。2021/12/11

小木ハム

13
植物が人類を眺める視点とウィットに富んだ文章で環境学に親しめる本。読んでいると人間はアホなことばかりやってるんだなと嫌になります笑。人類の歴史は植物に"働かされてきた"歴史であり(サトウキビx奴隷制度、胡椒x貴族、ゴムノキx戦争、お茶、コーヒー、大麻…)、少し立ち止まって植物とのつきあい方を考え直しませんかとの提言である。思えば環境のためには人口は減った方が良いわけで(一人あたりCO2排出量は9~10トン)、少子化に対する国の無策は、それはそれでアリなのか!?と思わされてしまった。2021/07/22

めめ

3
人間は植物によって働かされている、という考え方がスッと心の中に入り、働かされている事に安心した。人間も生き物のヒエラルキーに入っていて、ちゃんと役に立っているんだなー、と。「朝日が当たれば葉の表面で電子を躍らせ、・・・ポピーは世界を回転させている」など、文章の表現も素敵。硬い話を軟らかくかみくだいて説明してくれていて、分かりやすかった。何度も読み返して考えを深めていける本。2012/07/24

noko

3
植物視点で人間の歴史を真面目に読み解く本。もっと軽いものかと思いきや、重いです。植民地問題、環境問題、人口増加と飢餓、などすごく丁寧に解説してあり納得します。なんか予備校で授業を受けているような(受けたことないけど)。人間は昔から植物にいいように使われてるんだなーと面白く感じました。もうちょいイラストとかあればもっと解りやすいのに。2011/07/23

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