出版社内容情報
業績や解法さらにはより根源的な問い、数学とは発見かあるいは発明か、をめぐる幾多の論争が今日の数学を生んだ。知られざる数学史。
デカルト vs フェルマー、ニュートン vs ライプニッツ、ポアンカレ vs ラッセル……今日の数学は実は、数々の論争を経て、発展してきた。時に業績をめぐり、時に解法をめぐり、さらにはより根源的な問題――数学的真実はもとからあるものの発見なのか、それとも数学者の発明なのか――に及ぶ。16世紀から20世紀までの10大論争から、知られざる数学史を辿る。
内容説明
嫉妬、野望、競争心…天才たちも“人間”だった!数学は本当に「客観的」で「確実」な学問なのか?師弟、友人同士、兄と弟、そして父と子まで―数学史の舞台裏で繰り広げられた知られざるドラマとは。
目次
01 タルターリアvsカルダーノ―三次方程式を解く
02 デカルトvsフェルマ―解析幾何学と光学
03 ニュートンvsライプニッツ―微分積分学での先陣争い
04 ベルヌーイvsベルヌーイ―最高水準の兄弟間の拮抗
05 シルヴェスターvsハクスリー―数学―象牙の塔か実世界か
06 クロネッカーvsカントル―数学的なたわごと
07 ボレルvsツェルメロ―よく知られた公理
08 ポアンカレvsラッセル―数学の論理学的な基礎
09 ヒルベルトvsブラウエル―形式主義vs直観主義
10 絶対主義者/プラトン主義者vs可謬主義者/構成主義者―数学上の進展は発明なのか発見なのか
著者等紹介
ヘルマン,ハル[ヘルマン,ハル][Hellman,Hal]
ニュージャージー州ホボケン工科大学で物理学修士号取得後、『ニューヨーク・タイムズ』『リーダーズ・ダイジェスト』『サイコロジー・トゥデイ』などを舞台に、サイエンス分野を専門として執筆活動をつづける
三宅克哉[ミヤケカツヤ]
1941年、兵庫県生まれ。1964年、東京大学理学部数学科卒業。Ph.D.(プリンストン大学、1969年)。現在、東京都立大学名誉教授、津田塾大学客員教授、早稲田大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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