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数学10大論争

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314010597
  • NDC分類 410.2
  • Cコード C0041

出版社内容情報

業績や解法さらにはより根源的な問い、数学とは発見かあるいは発明か、をめぐる幾多の論争が今日の数学を生んだ。知られざる数学史。

デカルト vs フェルマー、ニュートン vs ライプニッツ、ポアンカレ vs ラッセル……今日の数学は実は、数々の論争を経て、発展してきた。時に業績をめぐり、時に解法をめぐり、さらにはより根源的な問題――数学的真実はもとからあるものの発見なのか、それとも数学者の発明なのか――に及ぶ。16世紀から20世紀までの10大論争から、知られざる数学史を辿る。

内容説明

嫉妬、野望、競争心…天才たちも“人間”だった!数学は本当に「客観的」で「確実」な学問なのか?師弟、友人同士、兄と弟、そして父と子まで―数学史の舞台裏で繰り広げられた知られざるドラマとは。

目次

01 タルターリアvsカルダーノ―三次方程式を解く
02 デカルトvsフェルマ―解析幾何学と光学
03 ニュートンvsライプニッツ―微分積分学での先陣争い
04 ベルヌーイvsベルヌーイ―最高水準の兄弟間の拮抗
05 シルヴェスターvsハクスリー―数学―象牙の塔か実世界か
06 クロネッカーvsカントル―数学的なたわごと
07 ボレルvsツェルメロ―よく知られた公理
08 ポアンカレvsラッセル―数学の論理学的な基礎
09 ヒルベルトvsブラウエル―形式主義vs直観主義
10 絶対主義者/プラトン主義者vs可謬主義者/構成主義者―数学上の進展は発明なのか発見なのか

著者等紹介

ヘルマン,ハル[ヘルマン,ハル][Hellman,Hal]
ニュージャージー州ホボケン工科大学で物理学修士号取得後、『ニューヨーク・タイムズ』『リーダーズ・ダイジェスト』『サイコロジー・トゥデイ』などを舞台に、サイエンス分野を専門として執筆活動をつづける

三宅克哉[ミヤケカツヤ]
1941年、兵庫県生まれ。1964年、東京大学理学部数学科卒業。Ph.D.(プリンストン大学、1969年)。現在、東京都立大学名誉教授、津田塾大学客員教授、早稲田大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

8
おかしいな。これ最近1円で買ったのだけれど、今見たら800円台になっている。変なの。まあ内容だ。カルダノあたりからヒルベルトまでの数学対決をとりあげる。まだ数学が競技であった時代は、さすがに学説上の対立とはいえない。時代が下ると数学をどう見るかの相違が際立ってくる。徹底して形式に落として盤石の正しさを追求したい派と、過度の形式化に意味を認めない派。ちなみに形式派の発狂率は高い。印象としては形式主義は堅苦しいマシーンみたいで人間性に反する、と見られがち。ところが、そうでもない。2019/09/15

渓流

2
若干のエピソードは初めて目にしたものもあったが、10大内容そのものは我輩の知っているものばかりで、斜読に終わった。2010/01/21

もこちゃん

1
前半は面白く読んだが後半のヒルベルトあたりからは退屈だった。著者は書いてるうちに基礎論の問題をクローズアップさせたくて堪らなくなってきたのではないだろうか。しかし後半にいくに従い他人の言の引用(しかもあまり意味のあるとは思えないような発言)が多くなったのは残念だった。著者自身が自分の調べたことを単に記録しておきたかったのか。訳も、すまないが日本語として読みやすいとは全然思えない。文句ばっかりすいません(笑)。クロネッカーのところでベルの本は事実と違うという指摘があったがそういう点は貴重と思う。2018/09/16

MrO

1
スタートはタルターリアとカルダーノの3次方程式をめぐっての人間らしい争いから始まるが、徐々に、数学とは何かという立場の違いの話へと進展していく。後半は、もっぱら数学基礎論をめぐっての立場の違いになり、ここからが本当に面白くなってくる。最後は、お決まりといえばお決まりだが、数学は発見されるものか、発明されるものかの立場の違いになる。まったくの感じでしかないのだが、数学を作り上げている創造的な人たちは、発見と見ることが多く、作り上げられたものを学生に教える人たちは、発明と見ることが多いような気がする。2018/01/02

naoto

1
ハクスリーあたりからついていけなくなった。その前…ベルヌーイあたりまではなんとか…「日本人は意見を否定されると個人攻撃と考える」なんて言ってた白人がいたけど、ヨーロッパ人だって同じじゃないか?と思った…というのが感想かな(笑)2016/03/21

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