やわらかな遺伝子

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314009614
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C0045

出版社内容情報

ゲノム解読で見えてきた人間観の誕生
 3万個という少ない遺伝子でどうやって人はつくられるのか? ゲノム解読でわかった遺伝子像は従来の見方を180度ひっくり返すものだった――遺伝子は神でも、運命でも、設計図でもなく、時々刻々と環境から情報を引き出し、しなやかに自己改造していく装置である。「生まれと育ち」「遺伝と環境」の時代は終わった。「生まれと育ち」の絶妙な関係を解き明かし、ゲノム時代の人間観を樹立する。

◆推薦コメント◆「i feel」出版部50周年記念号より◆
★渡辺政隆さん(サイエンスライター)
「 人間の本性は「氏か育ち」かは、古くて新しいテーマである。そして、二〇〇一年にヒトゲノムの解読が完了したことで、この論争は新たな段階を迎えた。人の遺伝子の総数はおよそ三万~五万という驚きの数値(予想外に少ない!)が弾き出されたことで、人間の多様性を説明するうえで、この数で十分か不十分かをめぐる論争が新たに勃発したのだ。十分ならば氏派が有利、不十分ならば育ち派が有利となりうる。そこで登場したのが、英国の名うてのサイエンスライターによる本書である。
 遺伝子は、状況に応じてスイッチを切り替える。また、別の遺伝子の作用を制御する遺伝子もある。そうした、「環境」に対応した柔軟(やわらか)で複層的なはたらきを勘案すれば、三万個でも十分。かくして「氏か育ちか(Nature vs Nurture)」の構図は、「育ちを加味した氏(Nature via Nurture)」として解決できるという。さらに著者は、遺伝子と環境が織りなすダイナミックなシステム「ゲノム組織化装置GOD」なる概念も提案している。
 ときに大胆な推論や断定もあるが、ひるむことなく(ただし研究成果に則しつつ)自説を展開する態度は、サイエンスライターとしての矜持を感じさせる。」

書評掲載多数。日本経済新聞5/16「リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』と同様の衝撃に近い影響をもたらすかもしれない」(中村雅美編集委員)、読売新聞5/23「必読!言いたいことはこれに尽きるかも。」(佐倉統・東京大助教授)、産経新聞5/30「遺伝子還元論の誤りを一般の人にもわかるコトバで語ったもの」(池田清彦・山梨大学教授)、産経新聞6/6「ポストゲノム時代の幕開けにふさわしい新しい遺伝子像と人間観を提唱」(吉永良正・大東文化大助教授)、東京・中日新聞5/23、北海道新聞6/6、西日本新聞6/13、SFマガジン7月号、週刊文春6/17号、京都新聞6/13、他

内容説明

ヒトゲノムの解読から、人は3万個の遺伝子からできていることがわかった。これでどうして人が「設計」できるのだろうか?愛、知能、性格、行動をめぐる人と動物のゲノム解析の新事実から、遺伝子が何をしているかがわかってきた。遺伝子は身体や脳を作る命令は出すが、すぐに経験によって作ったものを改造していたのだ。「生まれか育ちか」の二項対立の図式は誤っていた。「遺伝対環境」の時代は終りを告げたのだ。20世紀の遺伝決定論と環境決定論の悪夢(ナチズムと社会主義)を断ち切り、ゲノム時代の新しい人間観を樹立する。

目次

プロローグ 十二人のひげづら男
第1章 動物たちの鑑
第2章 幾多の本能
第3章 語呂のいい便利な言葉
第4章 狂気と原因
第5章 第四の次元の遺伝子
第6章 形成期
第7章 学習
第8章 文化の難題
第9章 「遺伝子」の七つの意味
第10章 逆説的な教訓
エピローグ 麦わら人形

著者等紹介

リドレー,マット[リドレー,マット][Ridley,Matt]
1958年英国生まれ。オックスフォード大学で動物学を学ぶ(Ph.D.)。「エコノミスト」や「デイリー・テレグラフ」誌で科学関係の記者、「エコノミスト」誌のワシントン特派員を勤めた後、サイエンス・ライターとして活躍。現在、英国のニューキャスルにある国際生命センター所長、コールド・スプリング・ハーバー研究所の客員教授

中村桂子[ナカムラケイコ]
1936年生まれ。東京大学理学部化学科卒業。三菱化成生命科学研究所部長、早稲田大学教授などを経て、現在、JT生命誌研究館館長。ゲノム解読から生命の歴史を読み解く生命誌を提唱

斉藤隆央[サイトウタカオ]
1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー勤務を経て、現在は翻訳業に専念
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

17
【市図書16】人は何故斯くも二項対立的なのか?これも所謂本能か!「生まれ」か「育ち」かは、過去100年余に渡り科学、社会学、教育学などの各分野で激しく時にはイデオロギッシュに争われてきたテーマである。著者の考えは原題の「氏(生まれ)は育ちを通して」に示されている。一見、当たり前かつ抽象的な主張のように思えるが鍵は「通して」にある。ここから先は本書を読んで貰うしかない。言及される研究事例は非常に面白いが多すぎて時には著者の主張が何処にあるのか見失いがちになるのが玉に疵。遺伝子本は思い込みの壁を崩してくれる。2015/09/27

ステビア

14
生まれは育ちを通して!知的興奮に満ち満ちたいい本。2014/10/20

ニッシャ

5
難しい本でした。読み終えるには時間がかかりました。2021/06/12

tuppo

5
良い子育てとある種の性格に相関があるからといって親が性格を形成することの証明にはならない。相関では原因と結果を区別できないのである。/個性は素質を欲求で強化することによって生み出されたものである。/現代の学習理論はパヴロフの考えに一つ大きな変更を加えている。刺激と報酬が何度も一緒に現れる場合でなく期待と現実との間に何らかの食い違いがある場合に能動的な学習がなされるとしているのである。精神は予測の誤りを犯すとある刺激の後に報酬を期待したのに得られなかったときやその逆のとき期待を変更する。すなわち学習するのだ2017/07/05

zucchini_canny

5
名著!理論的で分かりやすく、和訳も良かった。「生まれか育ちか」というテーマについて色々な観点から考えられる一冊。2011/05/01

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