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赤ちゃんは顔をよむ―視覚と心の発達学

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  • サイズ B6判/ページ数 155p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314009386
  • NDC分類 376.11
  • Cコード C0011

出版社内容情報

赤ちゃんにとって「顔」とはなにか

赤ちゃんはいつから母親の顔がわかるのか、どのように表情や性別を識別できるようになるのか、「ひとみしり」はなぜおこるのか、どうして赤ちゃんの顔をかわいいと感じるのか……気鋭の心理学者が、これまでのユニークな実験、CGによる平均顔を使ったオリジナルの実験、サルとの比較実験などを紹介しつつ、顔認識の発達メカニズムを楽しく解説してゆく。

☆マスコミでも話題!
産経新聞6/13“赤ちゃん本に熱い注目”「専門的な記述も多いが、若い母親を中心に売れ行きは好調」
読売新聞6/22書評掲載リンク参照。朝日新聞6/22書評「「赤ちゃんとの触れあいが、もっと不思議で、もっと楽しくなる一冊。」、他日経サイエンス8月号にも書評掲載。

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赤ちゃんの発達には、外界からの刺激が欠かせない。
赤ちゃんは、自ら進んで刺激を吸収している。
赤ちゃんは外界をぼんやりと眺めているだけなのではない。
積極的に顔を見る経験が発達を促し、その結果また顔を見る能力が向上する・・・・
赤ちゃんはまさしく「顔をよむ」ことによって発達していくのである。
                                (本書より)

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第1章 生まれたばかりの赤ちゃんは、「顔」に注目する
     ◆生まれたばかりの赤ちゃんが顔に注目する証拠
     ◆赤ちゃんは顔の形が好き?それとも目が好き?
     ◆赤ちゃんの顔の見方
     ◆赤ちゃんは複雑なものがすき?
     ◆生まれたばかりの赤ちゃんは、なぜ顔を見るの?

第2章 お母さんの顔はいつわかる? ―― 生後二日までの発達メカニズム
     ◆赤ちゃんはお母さんの顔が好き?
     ◆親の姿かたちを学習する ―― 鳥類の場合
     ◆産みの親と育ての親と
     ◆いつ、お母さんの顔が好きになるの?
     ◆赤ちゃんの顔の好みとヒトの顔の見方 ―― 隠された関係
     ◆本当にお母さんの顔が好き? それは、ヒトだけのもの?
     ◆経験と環境と

第3章 赤ちゃんの見る世界、赤ちゃんの住む世界
     ◆赤ちゃんのモノの見方を調べる実鹸方法
     ◆赤ちゃんの視力はどのくらい?
     ◆見るメカニズムの発達
     ◆赤ちゃんの眼の動きと脳の発達
     ◆リアルな世界に生きるための視力
     ◆ダイナミックな世界を見るために必要なこと
     ◆赤ちゃんは形がわかる?
     ◆顔の内部を見るようになるのは、いつ?

第4章 「ひとみしり」がおこる頃 ―― 生後六ヶ月以降の発達をみる
     ◆赤ちゃんはいつ表情がわかるの? ―― 赤ちゃんの表情にたいする反応と好み
     ◆どの表情から区別しはじめるのか?
     ◆大人と同じ表情の見方をしているの?
     ◆男女というシグナル ―― 霊長類ヒト科として
     ◆男女というシグナル ―― 文化によって違うこと
     ◆顔の男女の区別 ―― 赤ちゃんの場合
     ◆生後六ヶ月以降は経験が生きる ―― 「ひとみしり」はどうしておこるのか?

第5章 赤ちゃんの顔はなぜかわいい?
     ◆子どもの顔と大人の顔、何が違う?
     ◆子どもの顔のイメージは強い?
     ◆子どもの顔はなぜかわいい?
     ◆かわいらしさの発達曲線 ―― 子どもは無力だからかわいいの?
     ◆子どもらしい顔ができるわけ

内容説明

いつからお母さんの顔がわかる?表情や性別はどう認識している?「ひとみしり」はどうしておこる?赤ちゃんの顔をかわいいと思うのはなぜ?ユニークな実験でここまでわかった、顔を見ることの発達メカニズム―そしてそのうらに隠された、したたかな生存戦略。

目次

第1章 生まれたばかりの赤ちゃんは、「顔」に注目する(生まれたばかりの赤ちゃんが顔に注目する証拠;赤ちゃんは顔の形が好き?それとも目が好き? ほか)
第2章 お母さんの顔はいつわかる?―生後二日までの発達メカニズム(赤ちゃんはお母さんの顔が好き?;親の姿かたちを学習する―鳥類の場合 ほか)
第3章 赤ちゃんの見る世界、赤ちゃんの住む世界(赤ちゃんのモノの見方を調べる実鹸方法;赤ちゃんの視力はどのくらい? ほか)
第4章 「ひとみしり」がおこる頃―生後六ヶ月以降の発達をみる(赤ちゃんはいつ表情がわかるの?―赤ちゃんの表情にたいする反応と好み;どの表情から区別しはじめるのか? ほか)
第5章 赤ちゃんの顔はなぜかわいい?(子どもの顔と大人の顔、何が違う?;子どもの顔のイメージは強い? ほか)

著者等紹介

山口真美[ヤマグチマサミ]
1987年、中央大学文学部卒業。お茶の水女子大学大学院人間発達学専攻単位取得退学。博士(人文科学)。(株)ATR人間情報通信研究所客員研究員、福島大学生涯学習教育研究センター助教授を経て、現在、中央大学文学部心理学研究室助教授。乳児の顔認知の発達について、コンピュータ・グラフィックスを駆使した実験やサルなどの他種との比較実験といったユニークな手法で研究を重ねてきた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つんどく

1
育児中なので、参考になればと思って手に取った一冊。心理学を齧った経験があるので読みやすかったが、そうでない人にはどこそこの誰の研究がとか、実験の方法や実際に使った画や統計処理した後のグラフなど見せられても・・・と思われるかもしれない。根拠も無いファンタジーや妙な根性論などに辟易している人には根拠が提示されていて安心である。 我が子が一歳になる前、妊娠中にでも読んでおくとより楽しめたと思うと悔しい。これは15年以上前の研究のまとめなので、最新のものも読んでみたい。良い一冊だった。2019/05/22

あづまパパ

0
赤ちゃん動物実験研究所レポート2011/08/20

ミュンヘン

0
一歳児が最強にかわいいのは、よちよち歩き始めて事故も多いから親に注目してもらうためって説があるらしいwむちむちラブリーな脂肪も、転んだときのクッションになるためにあの時期が最高潮の体脂肪率になるのだとか。あと三歳くらいまで視力がきちんとないとか、いろいろな実験結果が面白かった。ただ実験とその報告という感じで、文面が単調なのが残念。実験結果からわかったことをもう少しわかりやすく伝えてくれたらかなり面白いのになあと思ったり。2011/05/20

kozawa

0
乳児の認知について各種研究を元に語る。これはとても面白い2010/09/19

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