出版社内容情報
愛、愛、愛、の大合唱にはもう、うんざりだ!
人気の哲学者による、愛をめぐる哲学エッセイ。暴力的なまでに愛を強要する社会の欺瞞を糾弾しながら、ひとを自然に愛することができない人間の苦悩を描き、生い立ちや両親の関係を赤裸々に語り、ついには病的に肥大した自らの自己愛(マイナスのナルシス)へも鋭いメスを入れてゆく。壮絶な内省録でありながら、どこか痛快で清々しい印象を与える希有な一冊。
☆書評掲載
週刊朝日8/3〈本棚の隙間〉で松原隆一郎氏は中島氏の書きっぷりに圧倒され救いを見出そうとしつつも、納得せざるを得ない自分にため息を漏らしています。
2003年掲載
週刊朝日8/15・22号、FRAU9/9号、ダ・ヴィンチ9月号、ダ・ヴィンチ7月号、週刊文春7/29号
内容説明
ひとを自然に愛せない!生い立ち、家族との関係、恋愛…愛をめぐる体験を赤裸々に語り、みずからの病的な自己愛へも妥協なき思考のメスを入れてゆく壮絶な内省録。
目次
序章 ひとを愛することは難しい
第1章 「ほんとうの愛」とは
第2章 愛に不可欠の条件
第3章 愛という暴力
第4章 愛という支配
第5章 愛という掟
第6章 自己愛という牢獄
終章 ひとを愛することはやはり難しい
著者等紹介
中島義道[ナカジマヨシミチ]
1946年生まれ。東京大学教養学部ならびに法学部卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合科学部哲学科修了。哲学博士。現在、電気通信大学人間コミュニケーション学科教授。また、哲学の道場「無用塾」を主宰している
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感想・レビュー
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絵具巻