出版社内容情報
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美は自然に学べ。
それがこの本のメッセージです。
どうしたら、素晴らしい絵が描けるようになるか?
美術館で名画の真髄を感じ取れるようになるにはどうしたらいいか?
自分を、どのように磨けばよいか。
この本には、その方法が書かれています。
では、どうするのか。 「外に出る」ことです。
・・・・でも、ただ外に出ても、なにをしたらいいのかわからない。
その手引きとして、この本があるのです。 (本書より)
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プロローグ 美は「自然」に学ぼう
レッスン1 光
野外実習① 「外」へ
1 ―― 光の観察
2 ―― 朝日
3 ―― 日光と影
4 ―― 夕焼け
5 ―― 夜空
6 ―― 双眼鏡と天体望遠鏡
美術講座① 光の美学
1 ―― 光の力
2 ―― 光と目と脳
3 ―― 発光する光の美
4 ―― 反射する光の美
5 ―― 闇の美
6 ―― 極限の光
7 ―― 光を描く
レッスン2 空間
野外実習② 「森」でトレッキング
1 ―― トレッキングの準備
2 ―― スケッチ道具やカメラも持っていこう
3 ―― どこの森が良いか
4 ―― 森の空間構成
5 ―― 遠近法の空間
6 ―― いろいろな視点から見る
7 ―― 屋久島を旅する
美術講座② 遠近法と奥行き
1 ―― 遠近法の美学
2 ―― スクロール感覚
3 ―― 木を見て、森を見ず
4 ―― まっすぐに立つ、ということ
5 ―― 人工の森
6 ―― 奥行きのない世界
レッスン3 動き
野外実習③ 「海」でスノーケル
1 ―― 海辺を歩く
2 ―― 砂浜と防波堤
3 ―― 磯で
4 ―― 箱メガネで見よう
5 ―― スノーケル!
6 ―― 上級者はダイビングをしよう
7 ―― じっくり見たければ水族館へ
8 ―― 採集と飼育
9 ―― 自分だけの小さなアクアリウム
10 ―― 動きの世界
美術講座③ 動きの美学
1 ―― 脳の中の「動き」
2 ―― 「動き」の美学
3 ―― 動く芸術
4 ―― 時間よ止まれ
レッスン4 形と色
野外実習④ 「キャンプ」に行こう
1 ―― 野外に泊まる
2 ―― キャンプ用具の準備
3 ―― サイトを設営
4 ―― 採集しよう
5 ―― 観察しよう
6 ―― 焚き火の愉しみ
美術講座④ 形態学・色彩学
1 ―― 一瞬の色彩
2 ―― 色彩の理論
3 ―― 三角形の構図
4 ―― 再構成
5 ―― ディフォルメ
レッスン5 生命
野外実習⑤ 「死体拾い」をしよう
1 ―― 死体を拾う
2 ―― 解剖する
3 ―― 腐らせてみよう
4 ―― 骨の標本を作る
5 ―― 死体美術館へ行こう
美術講座⑤ 死の美術館
1 ―― 横たわる死体
2 ―― イタリアの解剖劇場
3 ―― 最高の美術は、死の美術
4 ―― 殺人を描く
5 ―― 「悲しみ」の造形
6 ―― 死体は「物」ではない
7 ―― 怪談話
8 ―― 死体と「笑い」
最後のレッスン 美術館の歩き方
1 ―― 美術館に行こう
2 ―― 本物を見よう
3 ―― 美術館の歩き方
4 ―― ある美術館への旅
5 ―― ぼくの美術紀行
エピローグ 自然の奥へ
内容説明
外に出て、「自然に触れ合う」ことで美的感性は磨かれ、素晴らしい絵が描けるようになる。そのための初めてのガイドブック。ダ・ヴィンチ博士流「絵画教室」の完成版。
目次
1 光(「外」へ;光の美学)
2 空間(「森」でトレッキング;遠近法と奥行き)
3 動き(「海」でスノーケル;動きの美学)
4 形と色(「キャンプ」に行こう;形態学・色彩学)
5 生命(「死体拾い」をしよう;死の美術館)
最後のレッスン 美術館の歩き方
著者等紹介
布施英利[フセヒデト]
1960年生まれ。作家・芸術学者。1984年、東京芸術大学・美術学部卒業。1989年、同大学院・博士課程修了(芸術学)。学術博士。レオナルド・ダ・ヴィンチの研究などをする。大学院在学中に、養老孟司・東大教授(当時)との共著など、2冊の著書を出版。1990年、東京大学・医学部助手(解剖学)となる。1994年、大学を離れ、フリーに。以後、世界中の大自然をフィールド・ワークする。身体・脳をキーワードに、芸術論をはじめ、幅広く執筆、著書は25冊を越える
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