出版社内容情報
日本初、女性HIV感染者が自らの経験を告白
今、HIVに感染する若い女性が日本で増えている。一人のパートナーと真面目に恋愛し、「まさか自分が」と思っている女性が感染しているのだ。本書の著者は、現役の保健婦。プロの医療関係者が、なぜ感染したのか。どのように事実を知り、自分らしい生き方を見つけていったのか。現代病ともいえるエイズと揺れ動く女性の気持ちを描いた、感動の一冊。
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「神様はね、その人が
乗り越えられるだけの
＜苦労＞を、
お与えになるのよ」
タンザニアの友人が、 言ってくれた 言葉です。
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ＨＩＶは主にセックスを通じて感染します。
自然に恋愛をする若い世代にこそ、
広まる危険性があります。
特別な誰かの病気ではないのです。
だから、私は自分の「ありふれた」
経験を書こうと思いました。
普通の若い女性が恋愛し、
ＨＩＶに感染し、それでも
普通に暮らしたいと思ったとき、
どのような出来事が起こるのか、ということを。
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内容説明
それでも、もう一度、誰かを愛してみたい…恋愛でＨＩＶに感染した女性が初めて語る、感動の手記。
目次
１ あなたのまわりにＨＩＶ感染者はいますか？
２ 目の前が真っ白に
３ なぜ、日本の社会はしんどいの？
４ 神様がお与えになった“苦労”
５ 告白したほうが楽だけれど
６ 新しい恋…そして失恋
７ ＨＩＶとともに生きる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuka_tetsuya
1
保健婦の立場から、身近なHIV感染の実態をご自身の体験を元に語っている良書。「人を助けるよりも人から助けられる人になれ」との言葉通り、落ち込んだ自分を何度も救い出してくれる周囲の人の温かさと、今度は自分が助ける番だと決意を固めてゆく半生に、教えられると事が多大であった。2012/09/02
Jane Doe
1
病とともに生きていく心の変化を冷静な筆致で綴った手記。筆者は保健師なので、HIV感染へのアプローチは一般の人とは少し違った角度からだったかもしれないが、もちろんご本人の命に関わる事だから、深い絶望や葛藤がありながら本を出すまでに到っていると思う。だから、なおさら、あとがきの感謝のことばが素晴らしい。2011/07/09
